見た目はヴィンテージ家具!?スゴ技エイジング技術を披露!

たった5枚の板を使って手軽に作れる5ボードチェアが完成したので、今回は本格的なエイジング加工を施します。思いも寄らないモノを利用してペンキの自然な剥がれ方を再現するテクニックは、参考になるはずです!

12.6, 2018

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前回、5枚の板を組み立てて5ボードベンチが完成しました。

それに塗装していくのが今回の内容。いろいろなテクニックを駆使して、自分で作ったとは思えないほどの仕上がりにしようと思います!このチェアに限らず、ほかのDIYアイテムにも応用して使える技が満載なので、最後までお見逃しなく!

 

道具

(右から)
ボンド
ペンキ2種類(白と赤)
液体のり
刷毛
カッター
ワックス2種類(こげ茶とグレー)

STEP.04 傷を付けて下地を塗装

完成したチェアに、使用していくうちに傷が付きそうな箇所を想定しながら、ハンマーで叩いたり、カッターで隅を割ってみたりと傷や凹みを加えます。モノは角から順に傷がついていくので、座面の四隅や脚の先を重点的に加工しましょう。

古さを作るということは、新しさの象徴を消すということ。新しいものは、なぜ新しく見えるかと考えてみましょう。分かりやすい例は、お金の新札。それは角が綺麗な直角で、辺が破れていなくて直線ですよね?その新しい象徴を潰していくと、古さを感じるようになります。ですので、角を潰したり、直線を途切らせたりすることで、真新しさがなくなるのです。

傷を付けた部分や、使用していくうちにペンキが剥がれそうな部分に筆を使ってワックスを塗っていきます。なぜワックスを塗るかというと、ペンキの定着を邪魔し剥がれやすくさせてくれるんです。また、剥がれた際に見えてくる色が新品の木だとエイジング的に違和感を感じるので経年変化を感じるので、今回はターナーのオールドウッドワックスのラスティックパインを使用しました。

下地となる白のペンキを塗ります。一般的にハケで塗ると思われがちですが、ここではスポンジを使います。ポンポンとお化粧をするように叩くように塗ると、少ない量のペンキでも厚みを出せるほか、先に塗ったワックスを塗り伸ばさずにすみます。仕上げに別のカラーで上塗りするので、下地の塗装はムラがあっても大丈夫。

塗装が乾いたら、カッターの刃を本体から取り出してワックスを塗った部分のペンキを削りましょう。削る際は、刃の先端を使ってピンポイントで削るのではなく、板に対して刃全体を直角に当てて削っていきます。あまり力を入れないのがポイント。ワックスが塗られた場所だけペンキが剥がれ、塗っていない場所は剥がれません。フチの傷を付けた箇所は、削りにくいのでしっかりと掻き出すように削ってください。

ペンキが削られ、下に塗ったワックスの色がついた木目が顔をのぞかせています。

STEP.05 上塗りの準備

2色目の塗装。一色目の工程と同様剥がしたいところにワックスを入れます。最初に塗ったワックスより明るめのターナーのオールドウッドワックスのベージュグレーを使用。この際ワックス塗らない所は上塗りが定着して下の色が出にくくなります。

ペンキを割る秘密兵器登場

そうです。誰もが使ったことがあるであろう“液状のりなん”です。この秘密兵器がクラック剤の代わりとなり、自然なペンキの割れを再現してくれるんです。

液体のりに少量の水を加えて薄く塗っていきます。水の量の加減で「多ければ細かく」、「少なければなれば大きく」割れるのでお好みで。のりを塗った部分が割れるので、全体的に塗ってもいいし、ムラにしてもいいです。塗り終わったらドライヤーで乾かしましょう。

STEP.06 仕上げのペンキを上塗り

のりが乾いたら、仕上げのペンキを上塗り。またスポンジで叩くように塗っていきます。自然乾燥ではなく、急激に乾燥させたほうが割れやすいので、天板を塗り終わった段階でドライヤーを使って乾かします。

すると、ペンキの水分が飛び、下地に塗った液体のりが割れて見事なクラック加工が現れました!のりがペンキの水分を吸って、急激に乾燥させるとのりが収縮してペンキが割れる仕組みです。昔のペンキは油性が主流で、紫外線や乾燥、油の抜けによって割れが生じていました。それをのりで再現しているのです!

ほかも同様に、パーツごとにのりを塗ったら乾かし、さらにペンキを上塗りしてドライヤーで乾かしていきます。

先ほどと同じようにカッターの刃を使って、ワックスを塗った箇所を削っていきます。下からリアリティのあるエイジング加工が施されたペンキが現れます。下地の白いペンキが見えつつ、最初にワックスを塗った木目も出てきました。

汚しをかけて更に古く見せる

最初に使ったオールドウッドワックスのラスティックパインを全体に塗って、ペンキの赤と白をくすませます。ワトコオイルのミディアムウォルナットなど、こげ茶のオイルやワックスを使うと、雰囲気が出ます。塗料は綺麗に拭き取らず、傷や窪みに少し残しておくと本格的な仕上がりに。

右がワックス塗装後、左がワックス未塗装。その違いは、一目瞭然!赤は沈んで味わい深くなり、白はくすんでシャビーな色合いに。

STEP.07 仕上げ

最後におがくずを擦りつけて拭き取ります。傷や窪み、隙間に汚れが入ったり、細かい傷がついたりして、本格的に経年変化した表情に。おがくずではなく、砂でもOK。アメリカ・ニューメキシコ州サンタフェの家具職人もエイジング加工の最後に、その土地特有の赤土を擦っているらしいです。

これで完成!傷や色味はいかがでしょうか?わずか数時間前まで無垢材だったとは思えないほどの経年を感じる仕上がりになりました。

 

 

今回ご紹介したエイジングテクニックは、アンティーク品さながらの本格的な仕上がりになります。ただ単純に傷つけたり、塗装を霞めたりするのではなく、しっかりと自然なペンキの剥がれを演出してくれるので、ほかのDIYアイテムにも使える技です。ぜひ、参考にしてみてくださいね!

監修 RECLAIMED WORKS 岩西剛

 


 

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