ジャパニーズ・ソウル #007

トーキョーの夜を最&高にする、至高のアーバン感!

古今東西、日本に存在するさまざまな"日本人の、日本人による、日本人のための"ソウル・ミュージックを、新旧問わず、オシャレかつアカデミックにご紹介。今週はコチラ!

5.25, 2018

BonVoyage:カネコ ヒデシ
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アーティスト:安部恭弘

タイトル:SLIT
レーベル:Express/東芝EMI

発売年:1984年
価格:時価

ニッポンを代表するジャパニーズAORのシンガー・ソングライター、安部恭弘。

 

そんなカレの最高傑作ともいえるアルバムが、コレ!

 

 

1984年にリリースされた3rdアルバムで、意外と知られていないかもだが、泣く子もダマる!世界が認めた?ジャパニーズAORの名盤中の名盤なのだ。

 

 

ジャズやフュージョンサウンドをベースに構築されたトラックに、聴く者すべてを魅了し、惹きこむ透明感あふれる独特なファルセットヴォイス。

 

そして、清水信之や村上ポンタ秀一はじめ、青山純、鈴木茂、土方隆行、難波弘之、松武秀樹などなど、日本屈指のスタジオミュージシャンたちと、吉田美奈子や大貫妙子などの名前もみられる作詞家陣。

 

トにもカクにも、豪華すぎるメンバーがカレとともにこのアルバムをつくりあげているというコト。

 

なかでも、イチオシは珠玉のアーバングルーヴ、「IRENE(アイリーン)」。

 

まったくもって嫌味を感じないファルセットヴォイスに、スウェイなビート、裏打ちのキーボード、そしてチョッパー感あふれるベース。

 

まるで、デイヴィッド・フォスターひきいるAORバンドAIRPLAYの「Nothin’You Can Do About It」を意識したかのような、、、いや、まちがいなく意識しすぎなアレンジがスバらしい。

 

作詞に康珍化(カン・チンファ)、作曲が安部恭弘、そしてアレンジに清水信之という、三位一体ゴッドマーズ的な、まごうかたなきベストトリオ。

 

ジャパニーズシティポップス界隈では、史上1位2位をあらそうホドのアーバンでメロウな名曲だ。

 

アーヴァンなパイセンもおもわず腰でビートをキザむ、アーバン・オブ・アーバン!

 

 

そして、吉田美奈子作詞による「MY DEAR」。

 

やさしいヴォーカルにホロホロ酔いしれちゃう、アーバンミディアムメロウ。

 

どうも録音当時、スタジオをおとずれた吉田美奈子が歌ったときの歌い方をオマージュしたとか。

 

やはり、吉田美奈子のパワーはホンモノだなとおもえた、メロウマッドネスな一曲。

 

世の中的には、「MY DEAR」の方が人気があるようだが、個人的には断然「IRENE」派。

 

ちなみに、安部恭弘の音楽を聴いて抜け出せななくなったヒトが沢山いるとか、いないとか。。。

そんな逸話があるホドの強烈なアーバンサウンドの持ち主といえよう。

 

 

狂おしいほどのアーバン感が、ココロもカラダもよりシティにしてくれる、ジャパニーズAORの金字塔的いちまいなのでアール。

Profile

  • カネコ ヒデシBonVoyage

    編集プロダクション"BonVoyage"主宰、社会派カルチャーなWEBマガジン『TYO magazine/トーキョーマガジン』発行人、ニッポンのちょっといい音楽を紹介するプロジェクト『Japanese Soul』主宰。
    WEB、紙、空間など、さまざまなメディアを使用して時代を編集する。
    毎月第三金曜日に渋谷「NIGHTFLY」にて、DJイベント『Japanese Soulナイト』を開催中!
    ・TYO magazine/トーキョーマガジン:http://tyo-m.jp/
    ・Japanese Soul:http://japanesesoul.jp/