ジャパニーズ・ソウル #011

日本アニメ史上、もっともシティでアーバンなアニソン

古今東西、日本に存在するさまざまな"日本人の、日本人による、日本人のための"ソウル・ミュージックを、新旧問わず、オシャレかつアカデミックにご紹介。
今週はコチラ!

6.20, 2018

BonVoyage:カネコ ヒデシ
  • music
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アーティスト:O.S.T.
タイトル:ときめきトゥナイト(7”)
レーベル:VICTOR
発売年:1982年
価格:時価

 

 

 

 

 

アニソンファン、、、いやむしろシティポップスファンが愛してやまない、『ときめきトゥナイト』のサントラ。

 

 

個人的な見解として、80年代のアニソンはかなりシティポップス感あふれるサウンドが”おおい”。

 

そして、この『ときめきトゥナイト』のオープニングテーマと、エンディングの「Super Love Lotion」は、アニソン史上でも秀逸なシティポップスサウンドといえるだろう。

 

 

ヴォーカルは、加茂晴美。

当時は16歳という年齢ながら、その歌唱力といい、リズム感といい、本格的なシンガーとしての活躍もおかしくない存在感だった。

 

実際、この後もシンガー活動はつづけていたのだが、残念ながら、この「ときめきトゥナイト」以外で、彼女の声をしっているヒトはほとんどいないカモ。

 

しかし、2000年代にはいって、空前のシティポップスブームとなり、この「ときめきトゥナイト」がかせきさいだあや前川サチコなど、さまざまなアーティストがカヴァーし、注目され、まさかの再評価!

 

 

 

「ときめきトゥナイト」は、当時としてはメズラしいブラジリアンサンバのリズムを使用。

この時代でサンバのリズムを使用しているアニソンといえば、大野雄二の『ルパン三世』くらい、、、ぶっちゃけあればジャズだけど。少女マンガ系では、かなり異色なサウンドだったのではないだろうか。

とにかく、このむずかしいパルチードアウトのリズムに、なんともスムース&フローな加茂のヴォーカルがスバらしすぎる。

 

 

そして、B面には「Super Love Lotion」。

ハネるドラムに、ブヨブヨ、ギヨンギヨンいうベース、印象的なシンセサイザーのウワモノという、典型的な80’sニューヨークなアーバンディスコサウンド。そして、注目はやはりゴスペルにもちかい日本人ばなれしたソウルフルな加茂のヴォーカルだろう。

もしかしたら、のちのゴスペルハウスシーンへのハシリに(?)なった曲といっても過言ではないのカモ、、、もちろんソレはないケド(笑)。

とにかく、あふれんばかりのフロアー感なので、ラリー・レヴァンが、当時この曲を知っていたら、DJで使用していたかもってくらいのサウンドだ。

 

 

とにかく、ドチラの曲もまったくもってアニメの曲とはおもえないほどのスバらしいクオリティ。

 

このサウンドクオリティを手がけたのは、編曲の大村雅朗。

 

山口百恵や八神純子、そして松田聖子からはじまって、原田知世、南佳孝などなど、かずかずのアーティストのヒット曲を手がけたヒットメイカーだ

 

とくに、松田聖子の「SWEET MEMORIES」の作曲者としては、あまりにも有名。

 

 

そんなワケで、約35年の時を超えての再評価となった「ときめきトゥナイト」。

 

アニソン史上、もっともシティなグッドヴァイヴレイションなのでアール。


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Profile

  • カネコ ヒデシBonVoyage

    編集プロダクション"BonVoyage"主宰、社会派カルチャーなWEBマガジン『TYO magazine/トーキョーマガジン』発行人、ニッポンのちょっといい音楽を紹介するプロジェクト『Japanese Soul』主宰。
    WEB、紙、空間など、さまざまなメディアを使用して時代を編集する。
    毎月第三金曜日に渋谷「NIGHTFLY」にて、DJイベント『Japanese Soulナイト』を開催中!
    ・TYO magazine/トーキョーマガジン:http://tyo-m.jp/
    ・Japanese Soul:http://japanesesoul.jp/