
地獄のフチから笑う花を咲かせた奇跡のブルースバンド
アーティスト:モアリズム
タイトル:笑う花
レーベル:クニタチ☆レコード
発売年:2009年6月
価格:¥2,500(税抜)
・トラックリスト
01. 笑う花
02. マボロシ列車
03. ラララお月様
04. 果てしなく遠くへ
05. SOUP
06. 嘘月
07. 素晴らしい世界
08. うちに帰ろう
09. 恋の数え歌
10. 迷ったみたい
11. ぐしょ濡れの顔でさようなら
さて、この冬いちばんの寒気で、毎晩ホントに寒い、いや死ぬホド寒すぎる、今日このごろ。
そんな寒空がカラダにこたえる季節は、言葉の力でココロをホッツにしてくれるブルースはいかが?
というコトで、今回は、その歌詞がココロとカラダにヒビク、ナイスなブルースサウンズをご紹介しよう。
まずは、よくわからない活動休止からの奇跡の復活をニュルっととげた??ボーカルのナカムラを中心とするブルースグループ、モアリズム。
モアリズムは、ボーカル・ギターのナカムラ、ウッドベースでムダ
2017年1月に突然の活動休止宣言をするも、同年12月にはニュルっとぼんやりライブ活動のみ復活をとげるという、なんとも不思議でアヤしげ、そして不審な行動を魅せている、まさにブルースなバンドでもアル。
今作は、そんなモアリズムの記念すべきファーストアルバム。
タイトル曲の「笑う花」は、波瀾万丈でファンタズィーな人生を歩んできたナカムラ自身そのものをうたった歌だとか。
西川美和監督による映画『ディア・ドクター』のエンディングソングとして、映画だけ注目されて、歌はそれホド注目されなかったという、まさに”笑う花”なグッドブルーズィン。
そして、「うちに帰ろう」。
おなじく西川美和監督の映画『ゆれる』の主題歌としておなじみ。これホドまでにココロの琴線に触れる歌はワタクシの人生のなかでも、数曲、いや数十曲ほどしかない。
残念ながら、この曲も映画は売れたが曲はそれホドだったという、ナンとも、ニンとも、カンともなブルースグルーヴィン。
ソンなコンなで、おもわずココロのフワッとしたやわらかい部分に触れるコトバたち。
ブルースとは、まさに”言葉の力”がモノを言う音楽なのでアール。
人生に迷ったときはカレらのブルースを聴けば分かるさ
アーティスト:T字路s
タイトル:PIT VIPER BLUES
レーベル: felicity
発売年:2019年1月23日
価格:¥2,700(税込)
・トラックリスト
01. 暮らしのなかで
02. はじまりの物語
03. 孤独と自由
04. ふりこのように
05. 春を待ってる
06. Eddie
07. 逃避行
08. 泪橋
09. 遠くはなれて
10. レモンサワー
11. さんぽみち
つづいては、以前にもご紹介した、“タエちゃん(伊東妙子)”と”篠田さん(篠田智仁)”のふたりによる毒マムシ的ブルースバンド”T字路s”の新譜を。
前作から約2年ぶりとなる本作。
その間、全国各地スミからスミまでの津々浦々をドサドサっとまわり、その土地土地で着実にファンと舎弟を増やしてきたカレら。
そんなドサッとしたツアーのさなか、たったふたりだけでドップリと制作して、生まれたのがこのアルバムなのでアル。
トップに収録されている「暮らしのなかで」は、歌詞がココロにモロにグサっとささるというか、シミるというか、ヒビクというか、シミったれるというか。。。
なかなか自分をゴマかさずに生きていくには大変なニッポン社会。イロイロとゴマかすのにツカレたアナタに贈る応援歌。
とにかくそのココロで聴けば分かるさ。
そして、もうカレらの代表曲と言っても過言ではない、「泪橋(な
タエちゃんがシャガレ声でドドーンと背中をオシてくれる、やっぱりアナタへの応援歌だ。いろいろ迷ったときは、ソコにいけば分かるさ。
本作では、この曲だけ再録音だが、イイ曲はアレンジ違いで何度聴いてもイイやね。
ちなみに、どの曲も基本ギターとベースのみという、超シンプルなサウンドもココロに浸透しやすい要因のひとつカモ。
そんなワケで、社会の荒波とともに冷たく乾いた風がビュンビュン吹きまくっている1月も後半のトーキョー。
いろいろ迷いもあるさ、この人生。
でもネ、人生に迷ったときはカレらのブルースを聴けば分かるさ、なのでアール。