ジャパニーズ・ソウル #030

ビター&スウィート、時々おセンチなアーバングルーヴ

古今東西、日本に存在するさまざまな"日本人の、日本人による、日本人のための"ソウル・ミュージックを、新旧問わず、オシャレかつアカデミックにご紹介。
今回はコチラ!

2.12, 2019

BonVoyage:カネコ ヒデシ
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くるおしいホドの「爽・快・感」がココロを熱くする

アーティスト:カンバス
タイトル:アイランド
レーベル:Happiness Records
発売年:2018年7月20日
価格:¥2,300(税抜)

 

・トラックリスト
01. アイランド
02. 丑三つ時に君想う
03. この街の夜さ
04. 惰性
05. もうひとねむり
06. ここに立って
07. ハイウェイ
08. ラバー
09. SUNSET202

 

さて、ついにトーキョーでも雪が積もった2月の前半。

さすがの底冷えの寒さに、おもわず足踏みをしてしまう今日このごろ。

 

しかし、寒い夜ホド夜景がキレイに見えるこの季節ではあるが、今回はそんな夜景にピッタリなアーバンサウンドをご紹介。

 

 

まずは、小川 “ターボー”タカシと菱川”ヒッシー”浩太郎のふたりによる、カンバス。

 

AORやR&B、古いポップスなど、さわやかで、色あせないいぶし銀ミュージックをベースとする音楽ユニットだ。

 

くるおしいホド「爽・快・感」あふれるポップでグルーヴィンなサウンドに、ハイトーンなヴォーカルが気持ちE、カレらのサウンド。

 

そんなカレらの5年ぶりとなった2ndフルアルバムが『アイランド』でアル。

 

 

なかでも、「丑三つ時に君想う」。

古今東西、さまざまな怨み的な詩があるが、かつてコレほどまでにワラ人形にクギを打つ内容の歌詞を、さわやかかつ爽快に歌えた歌手はいないのでは?ってくらい超ライトにワラ人形に五寸クギを打っている感じ。

タイトルが“うしみつどき”だけに、「そういうコトだったのか!」という歌詞におもわず驚愕。

サウンドがさわやかだけれど歌詞は女性の恨み的な、シティ版「怨み節」と言っても過言ではないだろう。

 

 

そして、先行で7インチがリリースされていた「この街の夜さ」。

クリスマス感あふれるミドルな王道感ビートに、ココロ踊らされるナイスポップなメロディ。

街がキラキラ輝くこの季節の夜景にピッタリなグッドトラック。

 

 

ジャパニーズスタンダードポップスに真っ向勝負で挑んだ本作。

 

ちょっぴりビターでスウィート、そんなアーバンシティソウルないちまいなのでアール。

トロピックアーバンなコスモポリタンシティ・ポップス

アーティスト:ツチヤニボンド
タイトル:Urbane(7″)
レーベル:  Analog Pants/JET SET
発売年:2019年2月6日
価格:¥1,400(税込)

 

・トラックリスト
A面
01. Urbane

B面
01. 青い山賊

 

そして、さまざなジャンルのエッセンスを消化した独自の感覚でシティでポップスなサウンドを展開する、ツチヤニボンド。

 

本作は、カレらの初となる7インチアナログレコード。

 

 

和歌山県高野山在住の音楽家、土屋貴雅が率いるツチヤニボンドは、“はっぴいえんど×トロピカリズモ”と称され、最近、ジャンルレスなシーンからも注目されている異才バンドでアル。

 

 

そんなカレらの南米、アーバン、メロウというキーワードにフォーカスして制作されたアルバム『MELLOWS』からのシングルカットがコチラだ。

 

 

まずはA面。

アルバムのリード曲として、推しに推されて世に広まった「Urbane」。

もちろん、“アーベイン”という名前だけでヤラレてしまうシティポップファンは数多し。

そして、タイトル名のとおり、あまりにも都会的で、あまりにも洗練されすぎたメロウなサウンドは、自分がドコの国いるのか分からなくなるホドの国籍不詳感。

しかし、こんなサウンド、いったいドコで、どうやってつくったのか、、、そんな問答すら不要で、コトバを失うホド、いますぐスピードを上げるホドのスバらしすぎるサウンドだ!

 

 

そしてB面の「青い山賊」。

コチラは、ご存知!井手健介と母船の代表曲のカヴァー。オリジナルもいろんな意味でブッ飛んでいるが、コチラは琉球感と土着的ブラジル感あふれるミナスフィーリングのさらなるブッ飛びアレンジでカヴァー。

気持ちよすぎのメロウマッドネスが、究極のチルアウトヴァイヴスに。

 

 

ドチラのトラックも「このヒト、和歌山県高野山という名前の別の国にいるんじゃないのか!?」というくらい、音づくりがまったくもって国籍不詳すぎる。

 

いや、もしかして、もしかして、、、高野山が拠点だからこそこういうサウンドになったのだろうか?? ナゾは深まるばかり。。。

 

 

トにもカクにも、アーバンなのにトロピック、ムードなのにサイケデリック、そしてメランコリックでコスモポリタンなシティ・ポップスなのでアール。


情報

 

カンバス オフィシャルサイト:http://canvasweb.net/
ツチヤニボンドのレーベルオーナー ( @analogpants )のツイッター:https://twitter.com/analogpants

Profile

  • カネコ ヒデシBonVoyage

    編集プロダクション"BonVoyage"主宰、社会派カルチャーなWEBマガジン『TYO magazine/トーキョーマガジン』発行人、ニッポンのちょっといい音楽を紹介するプロジェクト『Japanese Soul』主宰。
    WEB、紙、空間など、さまざまなメディアを使用して時代を編集する。
    毎月第三金曜日に渋谷「NIGHTFLY」にて、DJイベント『Japanese Soulナイト』を開催中!
    ・TYO magazine/トーキョーマガジン:http://tyo-m.jp/
    ・Japanese Soul:http://japanesesoul.jp/