ジャパニーズ・ソウル #034

ポップクィーンふたりのフィーリングッドな春グルーヴ

古今東西、日本に存在するさまざまな"日本人の、日本人による、日本人のための"ソウル・ミュージックを、新旧問わず、オシャレかつアカデミックにご紹介。
今回はコチラ!

4.9, 2019

BonVoyage:カネコ ヒデシ
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ポップクィーンが歌う!オリジナル超えグッドカヴァー

アーティスト:星野みちる
タイトル:マイ・フェイバリット・ソングス
レーベル:VIVID SOUND / HIGH CONTRAST
発売年:2016年
価格:¥1,500(税抜)

 

・トラックリスト
01. 私がオバさんになっても
02. ずっと一緒さ
03. SWEET 19 BLUES
04. SUMMER CANDLES
05. Love Me Again feat.ikkubaru
06. 愛しのロージー
07. 土曜の夜はパラダイス
08. 天国のキッス feat. WACK WACK RHYTHM BAND
09. 恋するフォーチュンクッキー feat. The Scooters
10. ひとつだけ

 

すでにサクラも満開で、あたらしい季節がはじまった4月。

 

 

新元号も発表され、ついに「平成」も終わりに近づき、イトシさとセツナさのふたつの思いが交差する春である。

 

 

そして、春は学校や会社、グループ、地域、、、さまざまな出会いが生まれる出会いの季節。

 

出会いをサポートしてくれるのが、飲み会などの、いわゆるパーティだろう。

 

 

そんなワケで今回は、新生活でたのしく出会えるパーティチューンなサウンドをご紹介!

 

 

まずは、アイドルの枠を超えたシンガーソングライター星野みちるが、2016年にリリースしたカヴァーアルバム『マイ・フェイバリット・ソングス』。

 

 

本アルバムには、それまでにシングルでリリースされていたカヴァーを9曲、そのほかオリジナルのセルフカヴァーを1曲、あわせて全10曲を収録。

 

 

このおもわずニヤっとしてしまいそうになる選曲は、星野みちる本人と、本アルバムのプロデューサーであり、DJのはせはじむ氏だ。

 

かなり偏った感は感じるが、コレがまたいい感じの選曲で、世代的にはたまらない、まさに”マイ・フェイバリット”な”ソング”たちなのでアル。

 

 

おススメは、90年代の超大名曲「私がオバさんになっても」。

永遠のスーパーアイドル森高千里が96年に放った作品で、日テレ系のドラマ『まったナシ!』の主題歌としても使用され、大旋風を巻き起こした本曲。

当時、アイドルの女王としてピンで君臨していた彼女だが、そこからモーニング娘やらAKB48やらが盛り上がりはじめ、現在の集合体型アイドルブームへと時代が流れていったという史実もあるので、まちがいなく彼女こそピン型アイドルの最終世代と言っても過言ではないだろう。

そんな彼女の曲を、はしるドラムに、迫力のあるホーンセクション、80年代調なキーボードというヤングブラッド風味というか、スタカン風味というか、、、ドチラにせよスタカン的サヴァンナバンド系サウンドのアレンジでカヴァー。

さわやかでオシャレ感たっぷりなグッドグルーヴでアル。

 

 

そして、ナ、ナ、ナーント!山下達郎の「ずっと一緒さ」をカヴァー。

イントロは、まちがいなくロバート・パーマーの「Mercy Mercy Me」感たっぷり。からの、ひかえ目グランドビートに、ココロにしみ込むようなメロディアスなオーケストレーションという、ハンパないさわやかさ感じる、ニューソウルテイストなアレンジがスバラしすぎる。

 

 

さらに、サタデーナイトアンセムとしての大名曲「土曜の夜はパラダイス」。

80年代に一世を風靡したテレビ番組『オレたちひょうきん族』のエンディングとしてもおなじみのあの曲を、2000年代のポップクィーン、星野みちるが、サヴァンナバンド感あふれるアレンジでカヴァー。

オリジナルは、80年代のポップクィーンEPO。

この超ナイスなグルーヴが、ココロ踊る土曜日の夜にしてくれるコトまちがいナシ!

 

 

ちなみに、ジャケットアート内のみちるちゃんが、レコード棚からとりだしているあのレコード、、、イロイロと意味深なものを感じてしまうのは、ワタクシだけか??

 

ただのThe Beach Boysの『Pet Sounds』なんだけれどね。。。

 

 

そんなワケで、トンチの効きすぎたスバらしいアレンジで、グッドなグルーヴをシミジミと感じるカヴァーアルバムなのでアール。

クラブ系ポップクィーンの放ったサイ&コーなグルーヴ

アーティスト:G.RINA
タイトル:Lotta Love
レーベル:タワーレコード
発売年:2015年
価格:¥2,000(税抜)

 

・トラックリスト
01. ミッドナイトサン
02. 音に抱かれて
03. Kamakura
04. 黄昏のメモリーレーン feat. やけのはら
05. Virtual Intimacy
06. いま何時
07. Back In Love (Music) feat. PUNPEE
08. Sweet Juicy Luv feat. LUVRAW
09. 空蝉~ Twilight Long Walk ~
10. 愛のまぼろし feat. tofubeats
11. Life

 

つづいては、いまや2000年代のクラブ系ポップシーンを牽引しているといっても過言ではない、女性トラックメイカーG.RINAが、2016年にリリースしたアルバム『Lotta Love』

 

 

作詞や作曲、演奏、ヴォーカル、そしてプログラミングまでをひとりでおこなう彼女。

 

 

以前、コチラのコーナーでも彼女の7インチレコード『東京のジプシー』をご紹介したが、あの生音なサウンドとは打って変わって、本アルバムではかなり80’s的エレクトリックなファクターをたっぷり取り入れた、”いま”の彼女の音を象徴するエレクトロサウンドで展開。

 

ゲストミュージシャンもtofubeats、やけのはら、PUNPEE、LUVRAW、KASHIFなど、彼女の”音”にゆかりのあるゲストたちが参加。

 

 

なかでも、ナイスカッティングギターと、野太いヒップでホップなビートが印象的の「Kamakura」。

鎌倉へお出かけするだけという、たった一日のごくごく日常的な話という、ちょっとセツナ主義的な歌詞が、ビートとともになんともココロに沁みこむヴァイヴス。

夏から秋への季節の変わり目の歌ではあるが、そんな感じがこの時期にもとてもあったりするのだ。

アッパーだけどダウナー、、、そんなココロの表裏一体を感じるセツナフューチャーファンク。

 

 

そして、いまやラッパーとしても売れっ子のやけのはらをフィーチャーした「黄昏のメモリーレーン feat. やけのはら」。

ライトでメロウなビートにまったりなホーンセクション、そして彼女のハスキーなヴォーカル、そこに加わるやけのはらのユルいラップ。

そのすべてのユルさがいい感じで気持ちよく、ぼんやり陽気な春日の終わりの時間に、シーサイドをドライヴしながら聴きたい!

そんなグッドメロウチューンである。

 

 

収録されたすべてのトラックから、彼女の音楽的パワーというか、クリエイションのスバらしさを感じる本作。

 

 

アーバンさただよう、ナイスでシティポップスなグルーヴィーチューンなのでアール。


 

[情報]

 

星野みちる オフィシャルサイト:https://hoshino-michiru.officialsite.co/

G.RINA オフィシャルサイト:http://melodyandriddim.tumblr.com/

Profile

  • カネコ ヒデシBonVoyage

    Media Director / Editor & Writer / DJ / Journalist
    編集プロダクション"BonVoyage"主宰、社会派カルチャーなWEBマガジン『TYO magazine/トーキョーマガジン』発行人、ニッポンのちょっといい音楽を紹介するプロジェクト『Japanese Soul』主宰。
    WEB、紙、空間など、さまざまなメディアを使用して時代を編集する。
    毎月第三金曜日に渋谷「NIGHTFLY」にて、DJイベント『Japanese Soulナイト』を開催中!

    ・TYO magazine/トーキョーマガジン:http://tyo-m.jp/
    ・Japanese Soul:http://japanesesoul.jp/