ジャパニーズ・ソウル #035

ポカポカ陽気の春らんまんはステキなレゲエチューンで

古今東西、日本に存在するさまざまな"日本人の、日本人による、日本人のための"ソウル・ミュージックを、新旧問わず、オシャレかつアカデミックにご紹介。
今回はコチラ!

4.24, 2019

BonVoyage:カネコ ヒデシ
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時空を超えてふたたびよみがえった、華麗なるグルーヴ

高橋幸宏 C’est si bon / Back Street Midnight Queen

アーティスト:高橋幸宏
タイトル:C’est si bon / Back Street Midnight Queen(7”)
レーベル:TOYOKASEI
発売年:2019年4月13日
価格:¥926(税抜)

 

・トラックリスト
A面
01. C’est si bon

B面
01. Back Street Midnight Queen

 

 

さーて、新生活がはじまって、とうとう1ヶ月が経とうとしている今日このごろ。

 

新入生や新学年、新卒生、はたまた新人ジイちゃん&バアちゃん、、、などなど、4月から新境地に移ったり、いろいろあたらしい生活をはじめたヒトにとっては、だい〜ぶ落ちついてきて、鬼の10連休なGWに向けてココロとカラダに余裕が生まれる時期。

 

今回は、そんな余裕が生まれたココロのスキマをうめてくれる、お休み前にムダに盛り上がりたい陽気で華麗、ステキなレゲエチューンをご紹介しよう。

 

まずは、永遠のオシャレドラマーこと高橋幸宏の「C’est si bon」と「Back Street Midnight Queen」の7インチ!

 

コチラは、2018年10月24日にソロ活動40周年を記念してリリースした再構築アルバム『Saravah Saravah!』から、2019年4月13日に開催された『レコード・ストアデイ(RSD)』の限定アイテムとして7インチカットされたモノ。

 

この『Saravah Saravah!』は、1978年にリリースしたカレのファーストソロアルバム『Saravah!』を、当時のメンバーが演奏しているオケパートはそのままに、幸宏氏によるヴォーカルパートを全編新録。そして、あらたにミックスダウンとマスタリングをほどこした、まさに再構築されたアルバムだ。

 

『Saravah!』発売当時の78年は、サディスティックス在籍で、まだYMO結成前夜の若干26歳だった高橋ユキヒロこと高橋幸宏(そういえば、当時は“幸宏”ではなく“ユキヒロ”とカタカナ名義だった)。

 

本作は、坂本龍一が共同プロデュース&編曲を担当し、サディスティック・ミカ・バンドの加藤和彦や高中正義のほか、細野晴臣、山下達郎、吉田美奈子ら、当時、一世を風靡していた腕利きのミュージシャンたちが参加した、まさに伝説と言っても過言ではないいちまい。

 

ちなみに、2018年11月24日に東京国際フォーラムで開催されたソロ活動40周年記念ライヴで、会場限定販売のパンフレットに封入された幻の7インチを、『RSD』用にあらためて商品化させたモノでアル。

 

おススメは、とにかくステキすぎるユルめのレゲエチューンなA面、「C’est si bon」。
再構築版といいつつも、ベースには細野晴臣、ギターは鈴木茂、パーカッションに浜口茂外也、そしてコーラスはラジというオリジナルのメンバー構成。
いしだあゆみの「バイ・バイ・ジェット」を彷彿させる、超絶オシャレレゲエグルーヴ。

 

そして、シティポップスファンにはもう説明不要と言ってもいいくらい、DJイベント御用達の「Back Street Midnight Queen」。
AORテイストたっぷりのステキなサウンドにカラむ、山下達郎と吉田美奈子のコーラスが多幸感あふれすぎ!

 

しかし、幸宏さん、ほとんど声が変わっていないのは、ほんとスバらしいですな。

 

そんなワケで、時空をこえて再構築された、華麗なるグルーヴを感じるいちまいなのでアール。

ズンドコ感に思わずノっちゃうエレクトリッククンビア

キミーゴ a.k.a qimygo コーヒー・ルンバ

アーティスト:キミーゴ a.k.a qimygo
タイトル:コーヒー・ルンバ(7”)
レーベル:MAYONAKA Records
発売年:2019年3月20日
価格:¥1,500(税抜)

 

・トラックリスト
A面
01. コーヒー・ルンバ

B面
01. ハルカゼ

 

 

つづいては、フィメールレゲエシンガーとして、はたまたキーボード奏者やトラックメイカーとしても活躍中のキミーゴ a.k.a qimygoによる7インチシングルレコード、『コーヒー・ルンバ』。

 

この「コーヒー・ルンバ」は、井上陽水や荻野目洋子もカヴァーしているので、おそらく世のダレもが一度は耳に触れたコトのある名曲中の名曲だろう。

 

オリジナルは、ベネズエラの作曲家ホセ・マンソ・ペローニ(Jose Manzo Perroni)が、1958年にリリースした「Moliendo café(コーヒーを挽きながら)」。

 

日本語版カヴァーは、作詞家の中沢清二が日本語歌詞をつけた1961年の西田佐知子による「コーヒー・ルンバ」。
しかし、ほぼ同時期にザ・ピーナッツが、あらかはひろし版の日本語カヴァーバージョンをリリースして対抗するという、日本の音楽シーンをニギわせた歴史的ラテンミュージックだ。

 

その後、多々あって、結局南極、中沢清二版のエキゾチックフィーリングあふれる歌詞の方が、井上陽水や荻野目洋子にカヴァーされリバイバルヒットを記録。
世の中的には中沢バージョンが認められた??という、まさにイワクつきの名曲なのでアル。

 

そんな名曲を、陽気でズンドコ感あふれるエレクトリッククンビアなアレンジでカヴァーしたキミーゴ a.k.a qimygo。
この思わずコシでノってしまうナイスなトラックは大阪のダブ・ユニットGreen Greenのトラックメイカー、Equalizerによるモノ。
陽気でダンサブル、そしてグッドなヴァイヴスを感じる、いい感じのダンスチューン!

 

また、B面に収録された「ハルカゼ」は、正統派レゲエチューンな、いわゆるラヴァーズロック感あふれるオリジナルソング!
ユルユル感がポカポカぼんやりなこの季節にピッタリで、コレもまたヨシなグッドラヴァーズ。

 

とにかく、ナイスでグッド、グルーヴィでヴァイヴ、ステキすぎるレゲエチューンないちまいなのでアール。


 

[情報]

 

高橋幸宏 オフィシャルサイト:http://www.room66plus.com/

 

キミーゴ a.k.a qimygo オフィシャルサイト:https://qimygo.tumblr.com/

Profile

  • カネコ ヒデシBonVoyage

    Media Director / Editor & Writer / DJ / Journalist
    編集プロダクション"BonVoyage"主宰、社会派カルチャーなWEBマガジン『TYO magazine/トーキョーマガジン』発行人、ニッポンのちょっといい音楽を紹介するプロジェクト『Japanese Soul』主宰。
    WEB、紙、空間など、さまざまなメディアを使用して時代を編集する。
    毎月第三金曜日に渋谷「NIGHTFLY」にて、DJイベント『Japanese Soulナイト』を開催中!

    ・TYO magazine/トーキョーマガジン:http://tyo-m.jp/
    ・Japanese Soul:http://japanesesoul.jp/