ジャパニーズ・ソウル #037

季節ハズレの暑い夜に聴く!クールすぎるサウンド!!

古今東西、日本に存在するさまざまな"日本人の、日本人による、日本人のための"ソウル・ミュージックを、新旧問わず、オシャレかつアカデミックにご紹介。
今回はコチラ!

5.28, 2019

BonVoyage:カネコ ヒデシ
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最小限が最大限になる、クールマックスなグルーヴ!

アーティスト:ミドリのマル

タイトル:GSUN

レーベル:PERMANENT RECORDS

発売年:2018年10月

価格:¥2,000(税抜)

 

・ トラックリスト
01. SUN
02. Local
03. Funky?
04. Sho-Joh-Ji
05. ゆびさき
06. 碧空散歩
07. Parade
08. ruff-ruff
09. 影と光
10. パノラマ
11. St.Thomas -bonus track-

 

トランプ親分の訪日とともに、北海道では39度を記録するなど、季節ハズレすぎのトコナツな夏日が到来してしまった5月末のニッポン。

 

やはり、いろんな意味で熱いオトコが来ると、その土地まで熱くなってしまうのか?などと、クウダラないコトを考えてしまう、今日このごろ。

 

しかし、ココ数年の異常気象を体感してしまっていると、四季折々なんて言っていた時代に、ノスタルジーすら感じはじめているのは、ワタクシだけだろうか?

 

 

まあ、なってしまったモノゴトに「あーだ!こーだ!」言っていても仕方がないので、今回は、そんな5月末のよく分からない猛暑日をクールに過ごせるサウンド、まさに聴くだけで効くサウンドをご紹介しよう。

 

 

まずは、ドラムのミッチャンこと三星章紘と、ピアノのNiKAによる男女インスト・デュオ、ミドリのマル。

 

ピアノとドラムだけという超がつくほどシンプルな構成ながら、恐ろしくコシにヒビきまくる、グルーヴィーで広大なサウンドがヤバいデュオなのでアル。

 

コチラは、そんなカレらのサード・アルバム『SUN』。

 

 

カレらの音楽をジャンルで表すと、おそらくジャズ、、、といえばジャズだが、ジャズじゃない、といえばジャズじゃないような、、、とどのつまりヒトコトで言うなればグッドミュージック!と表現するのが適切だろう。

 

とにかく、聴くだけでアタマの中の世界がスゥっと一気に広がるのが自覚できるくらい、スバらしく覚醒できる覚醒ミュージックなのだ。

 

 

おススメは、流れるようなピアノのリフに、タイトでスモーキーなドラムがファンキーすぎる「Funky?」。

70年代のブラックミュージック風味で、ジャズファンクチックさ満載なサウンドが、かなりフロアーライク。

コシにヒビきまくるファンキーグルーヴでアル。

 

 

そして、「Sho-Joh-Ji」。

いわゆる、あの有名な”証城寺”のなのだが、山田かつてコレほどまでにジャジーでファンキーな「証城寺の狸囃子」を聴いたコトがおありだろうか?

ドラムブレイクからの、高速ピアノで弾かれる、あのダレもが聴いたコトのあるあのメロディ。

個人的には、家族向けの某野外イベントでのDJで使用したら、子どもたちが踊りまくって半ば狂乱したという、まさにキラーチューン。

ぜんぜん、まったくもって、ぽんぽこぽん感はゼロだが(笑)。

 

 

さらに、風になびく広大な草原、そんなミドリの大地がアタマの中にうかぶメロウマッドネス、「ゆびさき」。

ピアノとドラム、、、たったソレだけなのに、まるで大所帯オーケストラの音楽を聴いているかのような音の広がりを感じるのが、ホントにスバらしい!

気持ちいい風を感じるサウンドスケープ。

 

 

収録されている11曲すべてがすべて、まったくちがう雰囲気をかもしだしているというリズミックでコズミック!

まさに珠玉のアルバムといっても過言ではなかろう。

 

しかし、シンプルながら音にコレほどまでに広大すぎる音像を感じられるのは、やはりふたりの演奏クオリティの高さかと。

 

 

そんなワケで、最小限が最大限になる、1+1=∞の方程式を確立させたミドリのマルのアルバムなのでアール。

クールなスティールパンサウンドはアーバンに宿る!

アーティスト:ケンネル青木

タイトル:SOUR SWEET

レーベル:ACADEMIC ANIMAL RECORDS

発売年:2018年1月

価格:¥2,300(税抜)

 

・トラックリスト
01. ゆめうつつ
02. ハピネス
03. flag song
04. oh my smile
05. かげろう
06. sour sweet
07. cupid
08. 海を聴く
09. 薄荷色の空
10. 四日月

 

つづいては、孤高のスティースパン奏者、ケンネル青木によるファースト・アルバム『SOUR SWEET』。

 

 

Panorama Steel OrchestraやStars On Panなどの国内屈指のスチールパン・バンドへの参加や、ラッパーのロボ宙や青太郎など、さまざまなミュージシャンのサポートなどで活躍している、ケンネル青木。

 

 

そんなカレが満を持してリリースしたアルバムだ。

 

 

ちなみに、スティールパンというと、リトルテンポをはじめ、レゲエ系やトロピカル系など、ナツ感満載の少し土臭い感じのサウンドに取り入れられている曲が多いので、そんなサウンドが中心なのかなーとおもったら大まちGUYよ!

 

本作では、ジャズやAORを中心とするアーバンサウンドをベースにつくられた、オールオリジナルソングなのでアル。

 

 

1曲の「ゆめうつつ」では、うつくしい旋律のピアノのイントロからの、浸透率高めの透き通ったスティールパンのメロディ。

風呂に入ったワケではないのにカラダの汚れがキレイに洗い流されるような、ピアノとスティールパンのサウンド。

そして、ひかえ目ながら確実にビートを刻む、ミドリのマルの三星章紘のパーカッションがまたヨシ。

なんとなく、ワルツにちかいのかな。

 

 

セツナすぎるスティールパンと、サックスのメロディでココロ洗われる、ラテンジャズ感タップリの「flag song」。

かつてコレほどまでにアーバンなスティールパンの曲を聴いたコトがあるだろうか。。。

よりそうようなサックス、そして撫でるように奏でられているが、確実にカラダに響くベース。

途中のブレイクからのサビで、いままで生きてきた思い出が一気に走馬灯のようにかけめぐる。

セツナくて、甘い、アーバンジャズ。

 

 

そして、もう涙なしでは聴けない、スティールパンソロのメロウでセツナすぎる「sour sweet」。

しかし、スティールパンの音って、ナゼ聴くだけでこんなに悲しくなってしまうのか。。。

 

 

もちろん、陽気でさわやかなサウンドも収録されているのだが、個人的にはどうしてもセツナ系がココロに残ってしまう、ケンネル青木のスティースパンの音。

 

 

そんな感じで、酸っぱくて甘いサウンドに期せずして甘酸っぱい思い出に浸ってしまう、すずしすぎるいちまいなのでアール。


 

【情報】

 

ミドリのマル オフィシャルサイト:http://midorinomaru.com/

ケンネル青木 オフィシャルサイト:https://kenjaming.exblog.jp/

Profile

  • カネコ ヒデシBonVoyage

    Media Director / Editor & Writer / DJ / Journalist
    編集プロダクション"BonVoyage"主宰、社会派カルチャーなWEBマガジン『TYO magazine/トーキョーマガジン』発行人、ニッポンのちょっといい音楽を紹介するプロジェクト『Japanese Soul』主宰。
    WEB、紙、空間など、さまざまなメディアを使用して時代を編集する。
    毎月第三金曜日に渋谷「NIGHTFLY」にて、DJイベント『Japanese Soulナイト』を開催中!

    ・TYO magazine/トーキョーマガジン:http://tyo-m.jp/
    ・Japanese Soul:http://japanesesoul.jp/