ジャパニーズ・ソウル #039

スッキリしない天気と心に吹く、そよ風的グルーヴ

古今東西、日本に存在するさまざまな"日本人の、日本人による、日本人のための"ソウル・ミュージックを、新旧問わず、オシャレかつアカデミックにご紹介。
今回はコチラ!

6.25, 2019

BonVoyage:カネコ ヒデシ
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ぼんやりと眠い不安定な季節に効くララバイなカヴァー

アーティスト:SOLEIL
タイトル:Mellotron Girl
レーベル:VIVID SOUND / HIGH CONTRAST
発売年:2019年5月29日
価格:¥1,800(税抜)

 

・ トラックリスト
A面
01. メロトロンガール

AA面
01. ハイスクールララバイ

 

地震と雨、そして湿気のトリプルパンチなトーキョー。

みなさん、いかがお過ごしだろうか?

 

 

気候、地球事情とともに、ナンともイロんなモノゴトがスッキリクッキリしないご時世ではあるが、そんなモヤ〜ンとキツネか霧、もしくはケムリにつつまれてしまっているアナタに、さわやかなそよ風グルーヴなサウンドをご紹介しよう。

 

 

まずは、ガールズポップグループSOLEILによる7インチレコード『Mellotron Girl』。

 

SOLEILは、ボーカルのそれいゆ、ベースのサリー久保田、そしてギターの中森泰弘が結成したバンドで、それいゆのキュートでポップなボーカルと、60’sフィーリングなスカッとするロックンロ〜ルサウンドで、世の音楽ファンの耳を喜ばせているロッケンロールバンドだ。

 

コチラは、そんな彼女らの7インチレコードでアル。

 

 

A面には、中期、、、だいたい70年代くらいのビートルズサウンドの香りが漂うトラックに、「メロトロン」なる1960年代に開発されたアナログ再生式のサンプル音声再生楽器をフィーチャーした、「メロトロンガール」を収録。

 

ビートルズ好きには、もちろんたまらないサウンドだとおもう。

 

 

しかし、個人的にはB面に収録された、あのテクノポップ歌謡の金字塔、「ハイスクールララバイ」のカヴァーの方がおススメ!

 

オリジナルは、欽ちゃんこと萩本欽一プレゼンツの80年代のテレビ番組『欽ドン!良い子悪い子普通の子』のメインキャラクター、山口良一(ヨシオ)と西山浩司(ワルオ)、長江健次(フツオ)の3人組ユニット「イモ欽トリオ」による81年のデビュー曲。

 

ちなみに、長江健次といえば、プロスノーボーダーのオリジネーターとしてもおなじみ。山口良一は、『噂の東京マガジン』のレポーター、西山浩司もタレント&実業家と、ユニットの3人がそれぞれがそれぞれいい意味でいまだに活動しているというカレら。「イモ欽トリオ」というコトバは聞いたコトがなくても、カレらの名前くらいは聞いたコトがあるヒトもいるカモね。

 

制作サイドには、作詞が松本隆、作曲に細野晴臣のはっぴいえんどチームが担当。当時は、高速テクノビートの間奏部分に行なわれるよく分からない「アッチ向いてホイ!」的な動きに翻弄されたファンは数知れず。。。

ちなみに、イントロ部分が、YMOの「ライディーン」とほぼほぼ一緒なので、イントロドン!でマチガエるヒト多数。

 

そんな彼らによるテクノポップサウンドを、高速スカビートでカヴァー。それいゆによるキュートすぎるヴォーカルもポップでヨロシ!

 

イントロの“チッチキチッチキチッチキ”のビート部分は、アレンジをせずにほぼそのまま残しているところが、またヨシ。

 

おもわず、「アッチ向いてホイ!」的な動きをしたくなってしまうのは、40代以上の性かと。。。

 

ちなみに、ララバイとは、子守唄の意味ネ。

80年代によくつかわれていた最重要ワードのひとつ。

 

 

そんなワケで、こんなにスキなのにツレないなぁ、、、ナァ〜イッスなカヴァーなのでアール。

チカラの抜けすぎたふんわ〜りサウンドがココロを癒す

アーティスト:never young beach
タイトル:STORY
レーベル:SPEEDSTAR RECORDS
発売年:2019年5月9日
価格:¥3,500(税抜)

 

・トラックリスト
A面
01. Let’s do fun
02. STORY
03. 春を待って
04. うつらない
05. 春らんまん

 

B面
01. いつも雨
02. 歩いてみたら
03. 思うまま
04. 魂のむかうさき
05. Opening

 

つづいては、いまや人気赤丸急上昇中のバンド、ネバヤンことnever young beachの4枚目となるニューアルバムをご紹介。

 

 

最近は、いろんな意味で安定している彼らのサウンド。

 

今作でも、もちろん安定のこのユル〜いギターポップ感あふれるグッドヴァイヴスが大爆発なのでアル。

 

 

おススメは、“ドォ〜ン〜、、、”と鳴りひびく銅鑼からはじまる「Let’s do fun」。
メロウな軽いビートにスティールパンの音が気持ちよすぎな、ネオエキゾチカ的チャンクサウンド。
ムワっとした湿気の多いこの季節に聴くと、体感温度が下がってなんとなく涼しく感じる、、、そんなリアルエキゾチックなクールミュージックなのだ。

 

 

そして、タイトル曲の「STORY」。

アレ!?このイントロの感じって、、、モータウンサウンドの大名曲では??と、お思いの方、大正解!カレら的には、かなりメズらしいソウルグルーヴあふれる、「I want you back」歌謡!!

イロんな意味で、激ヤバすぎるサウンド。

 

 

さらに、ユルユル裏打ちビートの「歩いてみたら」。

なんとなく、細野晴臣の「恋は桃色」的な?そんな住所不定感あふれるイキフンを感じる歌詞が、社会に疲れたアナタのココロにグサっと突きササるのでは?

ふんわりカラダに浸透する、ユタ〜リでマタ〜リなレゲーミュージック。

 

 

そのほかにも、湿気ですべてがイヤになっちゃうこの季節を、なんとな〜くたのしく過ごせてしまうサウンドを多数収録。

 

 

そんなこんなで、いちまいマルマル、ユル〜い、、、ユルすぎるぼんやりサウンドが5月病からの湿気の病をなんとなーく和らげてくれる、癒しのグルーヴなのでアール。


[情報]

 

SOLEIL オフィシャルサイト:https://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A026051.html
never young beach オフィシャルサイト:http://neveryoungbeach.jp/

Profile

  • カネコ ヒデシBonVoyage

    Media Director / Editor & Writer / DJ / Journalist
    編集プロダクション"BonVoyage"主宰、社会派カルチャーなWEBマガジン『TYO magazine/トーキョーマガジン』発行人、ニッポンのちょっといい音楽を紹介するプロジェクト『Japanese Soul』主宰。
    WEB、紙、空間など、さまざまなメディアを使用して時代を編集する。
    毎月第三金曜日に渋谷「NIGHTFLY」にて、DJイベント『Japanese Soulナイト』を開催中!

    ・TYO magazine/トーキョーマガジン:http://tyo-m.jp/
    ・Japanese Soul:http://japanesesoul.jp/