ジャパニーズ・ソウル #041

ナツいアツをクールに!リゾート&エキゾなサウンド

古今東西、日本に存在するさまざまな"日本人の、日本人による、日本人のための"ソウル・ミュージックを、新旧問わず、オシャレかつアカデミックにご紹介。
今回はコチラ!

7.30, 2019

BonVoyage:カネコ ヒデシ
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モンドでラウンジーなクール&チルのエキゾチカ音楽

アーティスト:VIDEOTAPEMUSIC
タイトル:The Secret Life of VIDEOTAPEMUSIC
レーベル:カクバリズム
発売年:2019年7月24日
価格:¥2,800(税抜)

 

・ トラックリスト
01. 教えて
02. 南国電影(feat. 横山剣)
03. Stork(feat. 折坂悠太)
04. ilmol(feat. Kim Na Eun)
05. ネペンテス
06. 連絡船(feat.ロボ宙)
07. PINBALL(feat. 髙城晶平)
08. You Drive Me Crazy(feat. Murky Ghost)
09. Faster Than The Sun(feat. カベヤシュウト)
10. Cocktail Moon(feat. Mellow Fellow)
11. Summer We Know(feat. mmm)

 

モヤモヤが止まらなかったお天気模様も、ついに明けた?7月下旬。

 

 

やっとトーキョーも梅雨明け宣言がヒビキましたな。

 

とは、いいつつも、ジメジメムシムシした気候と、急なスコールが降る不安定な天候感は、あいかわらずなのだが。。。

 

 

今回は、そんな気持ちワルい気候を、ぼ〜んやり涼しくすごせる、オリエンタルでエキゾチック、モンドでリゾッチャなサウンドをご紹介。

 

 

 

まずは、マターリ&ユターリなサウンドで、赤丸人気急上昇のVIDEOTAPEMUSICのアルバム『The Secret Life of VIDEOTAPEMUSIC』。

 

 

サウンドプロデューサーとしてはもちろんのコト、映像アーティストとしても活動し、地方都市のリサイクルショップやレンタルビデオショップなどからVHSをムダに収集する、激ヤバビデオテープ蒐集家としてもおなじみのカレ。

 

古今東西さまざまなビデオテープからの映像と音楽をサンプリングして、不思議な世界観をつくりあげる、まさに職人でアル。

 

 

カレのドコの国ともおもえない、無国籍感あふれるインスツゥルメンタルなサウンドは、ヨーロッパをはじめとする世界でも注目されているのだ。

 

 

そんなVIDEOTAPEMUSICがはなった、異色のヴォーカルアルバムがコチラ!

 

今作では、国境や言葉のカベを越えたさまざまなアーティストが集結。

 

 

おススメは、ヴォーカリスト”折坂悠太”をフィーチャーした、「Stork」。

遠くから聞こえるような水(雨?)の音に、ポヤ〜ン、、、ポヨ〜ン、、、としたユルフワなウワモノ。マターリでユターリなビート。そして、ソコにまったく違和感なく浸透するするような折坂悠太のハスキーなヴォーカル。

モヤっとムワっとする湿気の多い亜熱帯気候な夜、、、つまりトーキョーの夜にピッタリなロマンティックサウンド。

 

 

そして、ゲストボーカリストにmmmをフィーチャーした「Summer We Know」。

mmmのキュートな歌声に、エマーソン北村のふんわり仕上げのキーボード、さらに、まったくもってのマッタリ感あふれすぎなビート。

なんだかドドメ色のあのころのなつかしさを感じてしまう、そんなノスタルジックすぎるサウンドが涙をさそう。

 

 

 

ほかにもクレージーケンバンドの横山剣やロボ宙、ceroの髙城晶平、元Parasol のヴォーカルKim Na Eunなど、国境とジャンルを越えたアーティストが参加した本作。

 

 

なんとなく、90年代のU.F.O.的なクラブジャズ感を彷彿させるようなラウンジーなサウンドが、ナツいよね。

 

とにかく、いい感じにチカラの抜けたチルな雰囲気が、あまりにも気持ちよすぎ!

 

 

言語も、国境も、リズムも、メロディーも、ノイズも越えた、いろんな意味でボーダレスないちまいなのでアール。

エキゾチックでヒプノティックなリゾートミュージック

アーティスト:THE MOTHRANS
タイトル:IN FORBIDDEN ISLAND
レーベル:VIVID SOUND/HIGH CONTRAST
発売年:2013年
価格:¥2,500(税抜)

 

・トラックリスト
01. INTRODUCTION
02. JUNGLE FLOWER
03. MANATSU NO KAJITSU(真夏の果実)
04. HINANO BOSSA NOVA
05. SOUTHERN NIGHT
06. AH SO
07. SIMOON
08. SPIRIT IN THE FOREST
09. HONG KONG CHACHA
10. TYRANNOSAURUS REX ~ INFANT NO MUSUME
11. INDIE TIGER HUNT
12. MANHA DE CARNAVAL(黒いオルフェ)
13. NOSTARGIA OF ISLAND
14. MOON CASTLE

 

つづいても、マッタリ&ユッタリで、クール&エキゾチックなリゾートサウンドを。

 

 

DJ はせはじむ、渡辺雅美(the fascinations)をはじめ、西川てるまさ(the fa scinations)、廣田ゆり、伊達弦(クレイジーケンバンド)と、ツワモノたちが勢ぞろいした、ナゾの覆面リゾートバンドTHE MOTHRANS(モスランズ)。

 

 

ナゾといいつつ、メンバー全員があきらかになってしまっている部分もナゾだが、ソコはムシしていいとして、そのむかし、よくホテルのラウンジなんかで、こういう生バンドっていたよね?というバンドでアル。

 

と言っても、現在のリゾートホテルで生バンドを入れて演奏している、そんな豪勢なホテルなんて、ほとんどナイのかもだが。

 

 

 

おススメは、ナイスリゾッチャな「MANATSU NO KAJITSU」。

あのサザンオールスターズの大名曲「真夏の果実」のカヴァーだ。もともとバラードな本曲を、さらなるマターリ感にして、途中からはいるサビだけのボーカル以外は、インストアレンジで料理。

とにかく、このよくわからないホテルのリゾート感がたまらなくイイのだ。

 

 

そして、ナイスすぎるリゾッチャカヴァーの「NOSTARGIA OF ISLAND」。

オリジナルは、山下達郎の超がつくほどの南国インストサウンド。ヤマタツファン多しと言えど、この曲の存在を知っているヒトはすくないのでは? コチラ、南の島の楽園をテーマに制作され、細野晴臣や鈴木茂なども参加した、1978年リリースの企画盤『PACIFIC』に収録。

ヤマタツ名義のアルバムには収録されていないので、知らないヒトの方がおおいかも。しかし、この曲を知らずしてヤマタツファンと言っているアナタはモグリでは?というくらい、隠れた名曲。

ヤシの木と白浜が似合う、まさにナイスなリゾートミュージックなのだ。

 

 

 

商業的ロックサウンドが横行し、昨今はこういったマーティン・デニー的なリゾートバンドもかなり少なくなってしまった音楽事情。

 

 

アツいナツをたのしくクールに過ごせる、エキゾチックなジャパンサウンドなのでアール。


[情報]

 

「カクバリズム」オフィシャルサイト:https://kakubarhythm.com/
「VIVID SOUND」オフィシャルサイト:http://www.vividsound.co.jp/

Profile

  • カネコ ヒデシBonVoyage

    Media Director / Editor & Writer / DJ / Journalist
    編集プロダクション"BonVoyage"主宰、社会派カルチャーなWEBマガジン『TYO magazine/トーキョーマガジン』発行人、ニッポンのちょっといい音楽を紹介するプロジェクト『Japanese Soul』主宰。
    WEB、紙、空間など、さまざまなメディアを使用して時代を編集する。
    毎月第三金曜日に渋谷「NIGHTFLY」にて、DJイベント『Japanese Soulナイト』を開催中!

    ・TYO magazine/トーキョーマガジン:http://tyo-m.jp/
    ・Japanese Soul:http://japanesesoul.jp/