ジャパニーズ・ソウル #042

ブリージンなサウンドで猛暑のトーキョーをクールに!

古今東西、日本に存在するさまざまな"日本人の、日本人による、日本人のための"ソウル・ミュージックを、新旧問わず、オシャレかつアカデミックにご紹介。
今回はコチラ!

8.9, 2019

BonVoyage:カネコ ヒデシ
  • music
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熱帯夜をアダルトでオリエンテッドにクールダウン!

 

アーティスト:the oto factory

タイトル:浮気なパーティーガール(7”)

レーベル:Adult Oriented Records

発売年:2019年7月20日

価格:¥1,800(税抜)

 

・ トラックリスト
A面:浮気なパーティーガール
B面:A・T・A・M・I

 

ナツ到来!とはいえ、台風はくるワ、地震はくるワ、飛翔体は飛んでくるワ、おトナリさんとはモメるワで、気分的にもなんとも不安定なニッポンのナツ。

 

それにしても、寝苦しい熱帯夜がつづき、クーラーをトメられないヤメられない、トーキョーの夜でアル。

 

 

今回は、聴くだけで体感温度が下降する、ホテッたカラダをクールダウンしてくれる、、、熱帯夜を快適にすごすタメのクールサウンドをご紹介。

 

 

まずは、一十三十一(ヒトミトイ)の「Last Friday Night Summer Rain」や流線型をはじめ、インドネシアのシティポップバンドIkkubaruなどのリミックスを手がけ、シンガーの西恵利香へ楽曲提供するなど、シティでポップなサウンドをクリエイトしつづけているthe oto factory。

 

そんなカレらが、ファッションデザイナーでレコード店「Adult Oriented Records」店主の弓削 匠が主宰する音楽レーベル「Adult Oriented Records」からドロップしたのが、この『浮気なパーティーガール』の7インチレコードだ。

 

 

A面には、2016年にリリースしたミニアルバムCD『date course』から「浮気なパーティーガール」、そしてB面に新曲の「B:A・T・A・M・I」の2曲を収録。

 

 

まずは、レゲエダブなドラムからスタートしつつも、かなり軽ーいカッティングギターと、胸騒ぎの腰つきになるサンバ的なグランドビートの「浮気なパーティーガール」。

ソウルミュージック界のディーヴァ、チャカ・カーンの「What’cha gonna do for me」的な、じゃっかん哀愁よろしくなメロディと、波の音のSE。

ビーチサイドで日焼けしながら聴きたい、ツーナーなパーティチューン。

 

 

そして、新曲の「A・T・A・M・I」。

マッタリとしたシンセサイザーの旋律と、ロボット的なボコーダーのヴォーカルが、とにかく80’sのスウィートでラブなソウルサウンドのオイニーがタップリすぎ!

さらに、気だるすぎるメロウなビートが、ジメっとした飽和状態の湿気が息苦しいトーキョーのマジックアワーによく合う。

ゆったりとカラダをクールダウンしてくれるグッドブリージン。

 

 

個人的には、アップテンポな「浮気なパーティーガール」よりも、ムダにアダルトでオリエンテッドな「A・T・A・M・I」が好み。

 

トレンディなテイのタイトルではあるが、言ってしまえば熱海ダケド。。。

 

 

そんなワケで、トコナツのトーキョーをひんやりクールにすごせるいちまいなのでアール。

ドコかさびしく、ドコかなつかしい、静寂で涼しい音楽

アーティスト:akiko×林 正樹
タイトル:spectrum
レーベル:ability muse records
発売年:2019年8月7日
価格:¥2,593(税抜)

 

・トラックリスト
01. Bluegray Road
02. Humming
03. The Flower of Life
04. I Loves You, Porgy
05. Teal
06. Music Elevation
07. If
08. Corcovado
09. Phantasien
10. 月ぬ美しゃ

 

つづいては、ジャズ・ヴォーカリストのakikoと、個性派ピアニストの林 正樹による、コラボレーションアルバム『spectrum』。

 

 

スタンダードからJIVE、ロック、はたまたビートルズまで!幅ひろすぎる音楽性で、日本のジャズ界ではかなり異色の存在感をはなっているジャズ・ヴォーカリスト、akiko。

 

そして、クラシックからジャズ、さらにはアンビエントなどの音響系まで。独自で実験的な音楽性をもつ、ピアニスト界の異端児、林 正樹。

 

 

ふたりの才能がドカ〜ンとぶつかり、その光がまさにスペクトラムしたのが、本作『spectrum』なのでアル。

 

林 正樹のうつくしく繊細なピアノの音、そして、akikoの叙情的でカラダに浸透するハスキーなヴォーカル。

 

ふたつのファクター+αが、ココロを共振させるのだ。

 

 

おススメは、やさしく問いかけるようなakikoのハスキーヴォイスと、力づよくもふんわりやわらかい林 正樹のピアノが、胃のあたりにあるモヤモヤをとりのぞいてくれるような感覚におちいるオリジナル曲、「Humming」。

遠いむかしに見たような、白い部屋、白のレースのカーテン、そして白昼のやさしい光と風になびいている、、、そんなノスタルジック感あふれる、走馬灯的なグッドフィーリング。

 

 

そして、「月ぬ美しゃ」のカヴァー。

八重山民謡という、南西諸島方面由縁の民謡で、“月は十三夜の月がうつくしい”という唄だそう。

オリジナル自体もうつくしい唄なのだが、そんな民謡を林 正樹によるすばらしすぎるメロウなピアノアレンジで料理。

いままで生きてきたなかで、取り憑いてしまったさまざまなヨゴレを、スッキリきれいに洗い流してくれるような、、、そんな感じだ。

月がうつくしくなりはじめるこの季節、十三夜の月を眺めながら聴き入りたいヒーリングサウンドでアル。

 

 

そのほかにも、クールでノスタルジックな世界しか感じない曲ばかり。。。

 

 

刺すような強い日ざしと、モワっと湿気の帯びた不快指数高めな気候に、すでに嫌気すらおぼえてしまう、トーキョーのナツ。

 

暑すぎるニッポンのナツをクールにすごせる、うつくしくてやさしいいちまいなのでアール。


[情報]

 

「Adult Oriented Records」オフィシャルInstagram:

https://www.instagram.com/adultorientedrecords/

 

akikoオフィシャルサイト:

https://www.universal-music.co.jp/akiko/

Profile

  • カネコ ヒデシBonVoyage

    Media Director / Editor & Writer / DJ / Journalist
    編集プロダクション"BonVoyage"主宰、社会派カルチャーなWEBマガジン『TYO magazine/トーキョーマガジン』発行人、ニッポンのちょっといい音楽を紹介するプロジェクト『Japanese Soul』主宰。
    WEB、紙、空間など、さまざまなメディアを使用して時代を編集する。
    毎月第三金曜日に渋谷「NIGHTFLY」にて、DJイベント『Japanese Soulナイト』を開催中!

    ・TYO magazine/トーキョーマガジン:http://tyo-m.jp/
    ・Japanese Soul:http://japanesesoul.jp/