タイランドは俺にとって最高の楽園。

いつまでもこのままであって欲しいという願いと、もっともっと発展して欲しいという葛藤のはざまで。

7.30, 2018

美容師/LIM統括ディレクター:KANTARO
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翌1年間のスケジュールは、毎年9月末までに全て自分で決める。

 

毎週月曜日を移動日とし、『東京→大阪→シンガポール→大阪』という決まったサイクルで、グルグルとローテーションで一週間毎に移動しながら一年を過ごす。

 

 

○月○日から一週間はシンガポールで、

その翌週の○月○日から一週間は大阪で、

さらにその次の一週間は東京で、、、。

 

 

といった感じで、翌年の12月31日までの予定をビシッと決めるわけだ。

 

9月末に翌一年間のスケジュールを決める時点から考えれば、一年以上も先のスケジュールを決めるわけだから、それはそれは、ちょっと不思議な感覚になる。

カンタロウがお客様に渡しているスケジュールカード

ちなみに、一ヶ月のサイクルの中に『大阪の週』が2回も入っている理由は、そもそものカンタロウの仕事の本拠地が大阪だった為で、東京やシンガポールに行く週を感覚的には『出張』と位置づけているからである。

 

とにかく、大阪からどこかへ出張で出て行ったら、一旦、大阪の本拠地へ戻るというのが、カンタロウのワーキングスタイルなのだ。

 

そして、更にそのサイクルの中に、3ヶ月に一度の『ロンドン』や『香港』への出張が不定期に入ってくる。

 

そして、更にさらには、不定期でセミナーや講習などの依頼で、世界各地への『出張』が入ってくるので、サイクルの中にそれらを強引にねじ込んで行くわけだ。

 

もうそうなると、1週間単位の移動ではなく、もっと短いスパンで各地を飛び回ることになるわけで、本当に凄まじい『ノマド美容師』と化すわけである。

空港で妻と落ち合って、次の場所へ向かうために荷物を詰め替えているところ。家にも帰れず、空港で受け渡しをする。

そんな過密なスケジュールの中ででも、年に2回は必ずに『長期休暇』を取るようにしている。

 

一般的な感覚で『お正月』と『お盆』に10日ずつほどの連休を頂くわけだ。

 

『お正月』は家族全員でタイはバンコクで過ごす。カンタロウの母親も必ずバンコクまで連れて行き、面倒を見てあげるのだ。

 

まぁ、一年に一度の『親孝行』をしている自分に酔いしれる為と言ってもいい。

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『お盆』は父親の命日でもあって、実家の『福岡』へと、これまた家族全員で帰省する。大阪から車を西へと走らせながら、途中のどこかの温泉宿で一泊してから福岡に帰省するのだ。そしてまた、一年に一度の『家族サービス』をしている自分に酔いしれるわけだ。

 

仕事ばかりしていて、家族に全く構ってあげれない私にとって、この『親孝行』や『家族サービス』は、せめてもの『罪滅ぼし』であるともいえる。

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と、まぁ、、、。

 

なんやかんやと言って、ここまで忙しいアピールをしてきたカンタロウではありますが、実は今、タイはバンコクで、このコラムを書いているのである。

 

先に書いた様に、ビシッと決めたスケジュールの中でも、たまにキャンセルなどが出ると、『ビシッと決めているから故に、一気にポッカリとスケジュールに穴が空くわけだ。

 

かと言って、急にキャンセルが出てポッカリと穴が空いたスケジュールのところに、別の仕事を突然に当てがっても効率がとても悪く。。。

 

せっかくならばという理由をつけて、そういうタイミングで一気に『逃避行』へと移るのである。

 

そして、その逃避行先の殆どが、『タイランド』というわけなのだ。

タイに初めて訪れたのは、今から18年ほど前。

 

確か、25歳の時だったと思う。

 

家族で初めての海外旅行ということもあって、比較的価格の安いツアーを探し、そこで見つけたのがタイだった。

 

なので、何か目的があってタイに行くことを決めたわけでは無く、安いツアーを探したら、そこにタイがあっただけという、行き当たりばったりの様な出会いだった。

 

しかしながら、これが良かった。

 

何も期待せずに訪れたタイにドップリとハマった。

 

以来、『いつかはタイで暮らしてみたい!』と思う様になり、早18年。

 

50歳になったらセミリタイヤを決め込むつもりで、既にバンコクはスクンビットに、コンドミニアムまで購入済みだ。

タイの魅力はなんと言っても開放的な事。

 

全てが何でも許される様な、そんな空気感を感じる。

 

そして、物価の安さ。

 

当時は1バーツ(タイの通過単位)が2.8円。

 

屋台で『パッタイ』と言われる焼きそばの様なものを食べても、一皿40バーツ。

 

つまりは100円ちょっとで簡単なおやつが食べれたわけだ。

 

ただこれも、今から18年ほど前の話。

 

ここからが本題である。

 

今やタイの経済成長や発展はめまぐるしい勢いだ。

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かつては雑多だったあの街もこの街も、今では綺麗に整備されて来て、あの頃の面影を無くしつつある。

 

1バーツも3.5円にまで上昇。

 

単純に1.25倍だ。

 

そして、比例する様に物価も上昇中。

 

あの屋台で食べて居たパッタイは、今や60バーツ(210円)になり、単純系さすれば、18年前の2倍になった事になる。

街中には地下鉄やモノレールが走り、その駅毎に巨大なショッピングモールも点在する。

 

(まぁ、これはもちろん、バンコク市内の話なのだが。)

 

日本でも同じであるが、発展に比例する様に失うものも多い。

 

タイからすれば外国人である私が「あのノスタルジックな素晴らしい景観を無くさないで欲しい。」なんて言うことはおこがましいと思い、何も言う気もないが、この感覚は外国人が日本に来て『日本の素晴らしい景観が失われていくのは、とても残念でみていられない。』と嘆くそれと全く同じだろう。

 

これ以上、発展して欲しくない気持ちもあるが、もっと発展して欲しい気持ちもある。

 

これも日本と同じだ。

 

そしてまた、この急激な発展の『しっぺ返し』がいつか来るのではないかと怖いし。。。

 

これは既に日本は経験済みだ。。。。

とにかく、50歳から60歳までの10年間はタイでセミリタイア状態で暮らす予定なので、あまり物価が高騰しない様に願うばかりである。。。。

 


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Profile

  • KANTARO美容師/LIM統括ディレクター

    東京、大阪、ロンドン、シンガポール、香港、中国などの世界の各都市を、週ごとに点々と移動しながら働く美容師。『LIM』いうグループの統括ディレクターを務めており、ブランディングやマーケティングを行う。常日頃から『美容師の新しい生き方』を模索しており、50歳でのセミリタイアを夢見ている。いつまで経っても、怠け癖が抜けない、働き者の中年男性である。