趣味と仕事の境界線

大阪ミナミに特別なプライベートバーがオープン!

10.4, 2018

美容師/LIM統括ディレクター:KANTARO
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カンタロウが運営する、会員制のプライベートBAR、『KANTARO EXPRESS』が大阪はミナミの繁華街の片隅に、ひっそりとオープンした。

 

たった5坪の立飲みスタイルのBARではあるが、カンタロウやそのお客様たちにとって、この空間の存在は、とても大きなものである。

実は以前にも『KANTARO EXPRESS』を運営していた時期があった。(2012年から2015年までの3年間。これを『シーズン1』と呼ぶ。)

世界各地を飛び回るカンタロウが大阪に居る時だけ、更には、カンタロウの気分が向いた時だけ、シャッターが開き、オープンする。

 

閉店時間はカンタロウの気分次第で決まり、眠たくなったら、『もう閉めるから、金払ってとっとと帰れ!』と言って強引に支払いを強要し、閉店してしまう。というスタイルのお店だった。

 

カンタロウはこの様なスタイルを『ジャイアンスタイル』と名付け、ガキ大将さながらの立ち振る舞いで、楽しい時間を沢山の人達と過ごしていた。

しかしながら、本業の美容師業が忙しくなった近年での年間のオープン日数は、たった20日ほどしかオープン出来ていなかったために、妻からの『もうお店を辞めたら?』という一言で、あっけなくその幕を閉じたのであった。

 

そんな『KANTARO EXPRESS』は、カンタロウと、そのお客様たちにとって、まるで『泡沫の夢』の様な存在であった。

それから3年間の沈黙。

 

その間にも、「もう一度『KANTARO EXPRESS』を復活させてほしい!」と言う声を、多くの方から頂いていた。

 

復活させる事に関しては、色々と思うこともあったのだが、この度、満を持して『KANTARO EXPRESS シーズン2』として、ついに復活させたわけである。

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今回オープンさせた『KANTARO EXPRESS シーズン2』も『シーズン1』と同様に、『ジャイアンスタイル』を貫くつもりである。

 

どんなものでもそうだとは思うが、『シーズン1』から『シーズン2』に移る際には、『必ず前回よりもグレードアップしておかなければならない』という決まりごとが暗黙の了解としてある。

 

『シーズン1』の方が面白かったな。。。。

 

なんて言われ、お客様をがっかりさせてしまう様なモノは作りたくない。

 

誰しもがそう思うはずだ。

 

しかし、現実的な話。

 

見つけた物件のサイズは前回の半分しか無い。。。

 

必然的にサイズダウンする為に、同じことをやってもグレードダウンになってしまう。。。

 

この状況を回避するために、今回のシーズン2は徹底的にコンセント通りにディティールにこだわって、内装から備品まで、なにからなにまで、徹底して作り上げた。

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ここまでやると、もはや『商売』にはならない。
ただの『趣味』だ。

 

採算は度外視である。

 

『お金で買えない価値がある!』

 

正にそれだけだ。

 

前置きと宣伝が長くなったが、本題はここからだ。

 

『仕事と趣味の境界線はどこにあるか?』

 

『仕事』とは、お客様の要望にお答えして、対価としてお金を頂く。

 

『趣味』とは、自分の欲求を満たす為にお金を使い、やらせてもらう。

 

まぁ、簡単にわかりやすく言えば、『お金を貰うものが仕事』で、『お金を使うものが趣味』という定義をカンタロウは持っている。

 

なので、今回の『KANTARO EXPRESS シーズン2』は、明らかに後者の『趣味』となるわけである。

 

『趣味』であれば、ほかの誰かに干渉されることはない。

 

自分の自由気ままにやればいい。

 

それが『趣味』なのだ。

 

『趣味』を『仕事』にする。

 

といった様な話をよく耳にするが、『趣味』が『仕事』になった途端に、嫌いになると言う話もよく耳にする。

 

カンタロウも美容師の仕事をしているが、これも『趣味』を『仕事』にした様なもので、実際に、美容師という仕事を嫌になったことも何度もある。

 

カンタロウの将来の夢は、『仕事』である美容師の活動を『趣味』に戻す事。

 

つまりは、対価を得ずに、自由にやらせてもらうこと。

 

「金いらねーから、好きにさせろ。」
「お金払うから、好きにさせて。」

 

そう言いながら、どんなヘアデザインが出来るのか?

 

今はその領域に達することを目標として、精進している最中である。

 


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Profile

  • KANTARO美容師/LIM統括ディレクター

    東京、大阪、ロンドン、シンガポール、香港、中国などの世界の各都市を、週ごとに点々と移動しながら働く美容師。『LIM』いうグループの統括ディレクターを務めており、ブランディングやマーケティングを行う。常日頃から『美容師の新しい生き方』を模索しており、50歳でのセミリタイアを夢見ている。いつまで経っても、怠け癖が抜けない、働き者の中年男性である。