父親として男として息子に伝えること。

1.24, 2019

美容師 / LIM統括ディレクター:KANTARO
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明けましておめでとうございます。

 

本年もよろしくお願い致します。

 

2019年。

 

私の今年1年のテーマは3つ。

 

『Just take the action!』

 

『This is my way!』

 

『This is my life!』

 

なんせ、2018年は、年明けから不幸な出来事などが立て続けになあったので、『少しおとなし目』にしていたのだが、2019年の今年は、干支の『猪』にちなんで、とにかく『猪突猛進』で突っ走っていこうと思っている。

私の毎年恒例のお正月の過ごし方といえば、『家族全員でのタイ旅行』だ。

 

私と妻と子供2人の4人と、私の母親を合わせた5人旅がお正月の恒例行事だったのだ。

しかし、昨年の9月に、長女の愛蘭はイギリスの大学へと留学したために、お正月の恒例行事には今年から不参加。

 

という事で、今年は、私と妻と息子、そして母親の4人でのタイ旅となったのである。

 

私の息子は中学2年生となり、ただ今、成長期真っ盛りである。

 

身長はグングンと高くなり、声のトーンはズンズンと低くなっている。

 

いわゆる『少年』から『青年』へと変化を遂げている最中なわけだ。

私にとって、2人の『子供たち』は、同等に『私の子供』なのではあるが、長女の愛蘭は、なんだかんだ言っても異性であり、長男の俐皇明は同性であるわけだから、やはり『同等』とは言えども、それなりに接し方は違ってしまう。

 

特に『少年』から『青年』に変わるこの多感な時期に、『父親として何を伝えることができるか?』とか、『男同士として対峙して、どんな話ができるか?』などといった『父親としての使命』みたいなものを、私自身も意識し始める時期に差し掛かってる。

 

そんな事もあって、今年のお正月のタイ旅行は、『これまでの旅行とは少し違った旅にしよう!』という計画が私にはあった。

 

そこで、私が企てたお正月旅行のタイトルは、『チェンマイにて、一泊二日のトレッキングツアーに参加して首長族に出会う旅!』であった。

 

このトレッキングツアーの中で、長男の俐皇明との『男同士の会話』を楽しみながらも、今まで体験したことのない世界や経験を体感してもらう中で、同時に私自身の『男としての世界観』を俐皇明に感じてもらうことが目的であった。

 

そして俐皇明自身の中にも、何か新しい自分発見が生まれてくれれば、と願って、この様な旅のプランにしたわけだ。

1月1日
年が明けた後にバンコクのドンムアン空港にて集合。

 

妻と俐皇明と私の母親はシンガポールから。(母親には先に年末に福岡からシンガポール入りしてもらって、年越しをシンガポールで妻と俐皇明の3人で迎えていた。)

 

私達は無事にドンムアン空港で落ち合った後に、今度はタイの国内線でチェンマイまで一緒に移動。

 

夕方にはチェンマイ市内のホテルへチェックインして、翌日から始まるトレッキングツアーに備え、しっかりとタイ料理を堪能した後にマッサージをしてもらい、就寝。

1月2日
朝の9時にトラックの荷台に乗せられ、1時間ほどで山のふもとに到着。

 

さて、いざトレッキングツアー開始!

 

かと思いきや、先ずは激流下り(ラフティング)というアトラクションからスタート。
(ちょっとしたアトラクションを挟むことで、ツアー会社さんが楽しい旅を演出してくれる。)

 

まぁまぁの楽しさ。。。俐皇明は大喜び。

その後、昼食をとって、ようやくトレッキングスタート。

 

3時間の山道をひたすらに、歩く。歩く。歩く。

 

トレッキングは、どこまでも続く登り坂をとにかく歩くだけ。

 

私たちはしっかりとしたスニカーや登山ブーツを履いているのだが、案内ガイドはサンダル。さすが。

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3時間の山道を登り切ると、そこには小さな集落がった。

 

宿は竹で作られたバンブーホテル。

 

シャワーは水だけ。

 

トイレは水を汲んで自分で流す。

 

食事は村人が作ってくれた、味のうっすいカレー。

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絶景の景色の中、夕日を眺める。

 

ここでやっと息子と色んな話ができた。

 

チェンマイの山頂は、いくらタイとは言えども、夜になると極寒である。

 

夜の星空を観るために、深夜に目覚ましアラームを合わせておき、アラームが鳴ると全員を起こし、みんなで凍えながら『宇宙』を観察した。

 

写真には写らないが、そこでは本当に素晴らしい『宇宙』が見える。

 

多分、日本では観たことも無いぐらいの星空である。

 

それがまさに『宇宙』なのである。

 

言葉では表す事ができないけど、本当に凄い夜空なのである。

 

1月3日

 

朝の景色は雲海。

 

これまた絶景である。

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翌朝はコーヒーとトーストを食べながら、俐皇明と昨日の事についての雑談。

 

将来の夢とか、仕事のこととか。

 

意見がぶつかることもあるが、そこは父親の威厳を発揮して捩じ伏せる。笑

 

俐皇明の夢は獣医師になる事であるが、最近は美容師の仕事にも興味を持ち始めているようで嬉しい。

今日は下山の日だ。

 

前日の登り坂で疲れた筋肉痛はまだ来ていない。

 

『登りよりも下りがキツい。』

 

というが、正にその通りで、70歳の母親の腿の筋肉が崩壊。結局、一歩も歩けなくなってしまった。

 

ガイドさんが母親をオンブをして降ることになったのだが、ここは息子の私の出番!

 

私とガイドさんが、代わる代わるで母をオンブをして、なんとか下山に成功。

 

自分の母親をおんぶすること。
自分の息子におぶられること。

 

そう滅多にない事だと思い、私はある意味で冥土の土産にいい親孝行が出来たなと思った。

 

多分、これからも2度と、母親をおんぶする事は無いだと思う。

 

俐皇明にも、親子のそういう姿を見せることが出来たことは、きっと何かのなると思う。

 

下山したところに、今回のメインイベントとなる『首長族』の女性たちがいた。

 

俗に言う『ビジネス民族』(観光客が来た時にだけ民族衣裳に着替えるような人々。)なのかも知れないが、実際に首が伸びてる事は、紛れも無い事実だ。

 

幼い頃から首に輪っかをはめていき、徐々に首を長くしていく。

 

彼女たちの生計は、今や観光産業からの収入がメインとなっているが、そのほかにも、手織りのストールや、スカーフなども販売している。

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成人すれば、誰もが俗にとどまるわけではないらしく、首の長いまま都会に出て大学に行く子もいれば、街に働きに出る子もいるようだ。

 

私は俐皇明に『どう感じているか?』を問うた。

 

13歳の男の子には、まだよくわからないようでもあったし、何か感じるところがあったようにも見えた。

 

全てのスケジュールが終わり、夜にチェンマイ市内のホテルに到着。

 

今回のメインミッションが終わった。

 

私は俐皇明に、

 

人として生きるとは何か?
自分を取りまく環境とは何か?
何を見て、何を感じる事が出来るか?

 

そう言った事を、もっと日頃から考えてもらいたいと思う。

 

そして自分の中に『自分の哲学』を見つけ、自分の意思と決裁で、自分で選んだ人生を生きて欲しいと願う。

 

私が父親としてやってあげれる事は、そう言う『導き』しかないと考えているからだ。

 

ただただ、真っ直ぐに、たくましく、育って欲しいものだ。

 


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Profile

  • KANTARO美容師 / LIM統括ディレクター

    東京、大阪、ロンドン、シンガポール、香港、中国などの世界の各都市を、週ごとに点々と移動しながら働く美容師。『LIM』いうグループの統括ディレクターを務めており、ブランディングやマーケティングを行う。常日頃から『美容師の新しい生き方』を模索しており、50歳でのセミリタイアを夢見ている。いつまで経っても、怠け癖が抜けない、働き者の中年男性である。