未来予想図

夢を追いかけて

3.29, 2019

美容師 / LIM統括ディレクター:KANTARO
  • essay
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東京、大阪、シンガポール、ロンドン、香港、台湾、上海。

 

これらの都市は、私が『遊び』ではなく、『仕事』として、1週間毎のルーティーンで飛び回っている各都市である。

 

日本を代表する航空会社の一つ、『ANA』が設定する会員ステータスでは、1年間にフライトした距離などで換算される『フライトポイント』なるものを、10万ポイント貯める事が出来れば、最高ステータスの会員である『ダイヤモンド会員』の称号を頂けるのだが。。。

 

私はその約2倍の『20万フライトポイント』も貯める。

 

私は、決してポイント数を自慢したというわけではない。

 

それだけ『飛び回って仕事をしている。』という事が言いたいのだ。

 

1年間という時間の中で、どれだけ飛行機の中で過ごす時間が長いか?

 

そして今現在、現実として、私はそういう『世界を飛び回る生活をしている。』という事実を、取り敢えずは伝えたかっただけである。

『カンタロウさんは昔から今のような生活を夢見て、イメージをして生きてきたのですか?』

 

このような質問を、インタビューしてくれるライターさんや、夢見る若者たちからよく受ける。

 

 

率直に答えると、答えはNOだ。

 

私は決して昔から、今のような生活を夢見て生きてきた訳では無かった。

 

 

美容師になりたての19歳の頃は、ごく一般的な夢を描く普通の青年だった。

 

高校を卒業する直前に、美容師になることを決意し、大阪に上京。

 

通信教育課に通いながら、

 

『いずれは福岡に帰省して独立し、福岡で大きくヘアサロンを展開していく!』

 

これが私の当時の夢だった。

そんな夢が大きくシフトチェンジしたきっかけは2つある。

 

一つは、今現在も所属している『LIM』にとどまり、この会社と人生を共にすると決めた25歳の時だった。

 

個人と会社と社会。

 

この3者が、どの様に繋がっているのかを実感した時だった。

 

『独立するだけが成功ではない。』

 

色々な出来事から、そう感じたことが大きなシフトチェンジの1回目であった。

 

そして、もう一つは、父親の死を経験した28歳の時だ。

 

余命宣告を受けた父親は、私に実家の『辛子明太子屋の2代目』として後継者になる事を望んだが、それを断って美容師を続ける決意をした時だ。

 

『死にゆく親父の頼みを断ってまで続ける美容師という仕事。決して中途半端なところで終わらせるわけにはいかない!』

 

そう決めてから、東京進出への思いを強く持つようになり、結果的に3年後に東京進出を遂げた。

 

この二つのシフトチェンジによって、私のギア回転が大きく変わったのだ。

 

実際に東京に進出できたのは2006年。

 

そこでは大阪出身のヘアサロンとして、決しって注目されるようなサロンではなかったが、地道にファンを増やしていった事で、LIM東京の認知度は日に日に高まっていった。

 

同時に私も次の活躍する場を求めて海外を目指すようになり、不思議な縁もあって、2019年にはシンガポールへと進出することになったのだ。

 

そして2014年にはロンドン。

 

2016年には香港。

 

2019年の今年は上海と台北への進出を計画している。

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決して全てが順調に進んだという訳ではなかったけれども、全ては『川の流れのように』コトが進んでいった。

 

つまりは、『一歩ずつ』『一段ずつ』という感じなのである。

 

一段登れば、次の世界が見える。

 

そしてまた一段登れば、その次の世界が見える。

 

そういう繰り返しで、一歩ずつ、一段ずつ登ってきたので、一気に何かが変わったという訳ではない。

 

先にも言ったように、一気に変わったのは『環境』ではなく、私自身の『心持ち』だけだった。

 

そして変わっていないコトを挙げるとすれは、『チャレンジし続けて、変わり続けること。』だけだ。

 

4月から、どの会社や職場にも、夢を持った新人達が入ってくる。

 

大きな夢を持つものもいれば、まだ未来に迷っているものもいる。

 

何をどうして良いのかも分からず、何をすれば席に進めるのかも分からない。

 

『分からないこと』が未来の不安の材料になり、自信を失っていく。

 

でも、考えて見て欲しい。

 

未来が見えてる事ほど、つまらないことはないと。

 

あなたの40歳の時の状況が、今の段階で分かってしまえば、明るくなれるのか?

 

むしろ疲弊してしまう事もあるのではないか?

 

好きなアーティストの歌詞に、

 

『未来が見えない。それこそが希望だ!』

 

というフレーズがある。

 

正にそれだ。

 

まずは今出来る、めいいっぱいのコトをこなす事に全力を注げ。

 

まずは、目の前の事に集中しろ。

 

そして、自分で自分の責任を持てる答えを出す。

 

全体のことも考え、そして自分以外の社会に対して、意味あることかどうかも考えながら。

 

そういう答えであれば、人は応援してくれるし、周りもついてくる。

 

自分のためだけじゃ無い、調和と協調を重んじながら、自分の未来と、自分の世界を作って欲しい。

 

一歩一歩で良い。

 

近道はない。

 

近道に見える道こそ、実は遠回りなんだぜ。

 


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Profile

  • KANTARO美容師 / LIM統括ディレクター

    東京、大阪、ロンドン、シンガポール、香港、中国などの世界の各都市を、週ごとに点々と移動しながら働く美容師。『LIM』いうグループの統括ディレクターを務めており、ブランディングやマーケティングを行う。常日頃から『美容師の新しい生き方』を模索しており、50歳でのセミリタイアを夢見ている。いつまで経っても、怠け癖が抜けない、働き者の中年男性である。