下町。Vol.22

高瀬川と盆ダンス。

8.29, 2019

TRAVELING COFFEE 店主:牧野 広志
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本格的な夏の始まりは強烈な台風と共にやってきた。

 

そして一瞬で通り過ぎた。

 

祇園祭が終わり京都の夏が始まったと言ったものの、気が付けば大型台風にみまわれ、カレンダーを見るとお盆に、、、

 

早い、、

 

もうお盆なの?て・・・

 

ただ暑さは半端では無く気を抜けば確実に熱中症にやられてしまう、

 

山々に囲まれ、盆地である京都の暑さはじわじわジメジメと身体に纏わりつくしつこい暑さで体力を奪っていく、

 

そこから身を守るには過剰な程の水分補給ととにかく食べる事だろう、

 

食欲が落ちれば危険である・・

 

さて、そんな危険な暑さと闘いながら、やってきました、毎年恒例の盆踊り。

 

第45回 高瀬川 夏まつり 灯ろう流しと盆踊り。

 

京都夏の風物詩である五山の送り火が終われば、立誠学区の夏祭りです。

 

台風直撃の翌日に無事 五山の送り火を終えた京都、

 

今年も送ることができ心底身体と気持ちがすっきりとした、

 

とにかく京都は行事ごとが多い街である。

 

その魅力が世界中に伝わっていることは確かであり、もはや説明はいらないであろう、

 

観光地としては・・・。

 

さて、立誠学区の夏の祭りはやはり盆踊りと灯ろう流し。

今年も高瀬川に櫓を組んで木屋町通りを通行止めにし盆踊りをすると言う前代未聞の地域パワー、

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京都市も中京区も首を縦に振るしかないこのパワーはなんなのだ、

 

はい、そうです。これが街の中心地を学区に持つ力強さと突拍子もない発想と行動力である。

 

現在、元・立誠小学校はホテルを兼ねた商業文化施設建設の為、立ち入りができない状態で実に歯がゆい状況下にあります、

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今までなら、地域の方は当然この小学校のグラウンドを使い夏祭りや、盆踊りをやってきた、

 

しかし、工事中でグラウンドが使えないとなれば、、、。

 

夏祭りや盆踊りを中止にするなんて有り得ないわけでして、何が何でも盆踊りはやる!と言う熱い思いから生まれた飛び道具、

 

それが、高瀬川に櫓を組むと言う案であった、

 

軽い冗談で言った一言、「木屋町に櫓建てるんやったら、どうせなら高瀬川に建てたら」と、、

 

「お、それええなぁ」

 

え、マジか、、、

 

そう軽く言った一言が実現してしまった二年前、

 

前代未聞、、、

 

さすが街っ子の開かれた考え方は素晴らしい。

 

そして今年も高瀬川に櫓が組まれ木屋町通りを通行止めにして盆踊り、

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これはもうたまたま居合わせた入洛者や観光客にはまたらなくレアであり、街の中心、先斗町と高瀬川と言う最高の立地の垣根を超えた下町的なアナザーキョウトと言って良いだろう。

 

他には無いなぁ、こんな大胆な地域の盆踊り、、、

 

こう言う密着感を偶然体験できた入洛者は本当にラッキーである、

 

なぜなら、この高瀬川の櫓も今年が最後、、

 

元・立誠小学校が工事の時だけのドリーム企画なのだ、

 

2020年に工事が終われば、再びグラウンドにもどり昔の様に櫓が組まれ盆踊りが行われる、

 

木屋町と高瀬川の歴史に残る前代未聞の二年間。

 

とにかく、地域と業者と京都市とが生んだ幻の企画、

 

こう言う事が出来てしまうところがまた魅力の一つでもあり、人々を惹きつける原動力でもあると実感します。

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京都もこの時期はあちこちで盆踊りが開催され、地蔵盆もあったりと、ほんとに地域ごとに様々である。

 

ここ近年、盆踊りも全国的に人気があり、当然京都でもあちこちの地域盆踊りに参加して踊る人も非常に増えてきた、

 

そう、その人達を「盆オドラー」と呼ぶ。

 

盆オドラー達は一日にあっちこっちとハシゴをする事もある、、

 

フジロックより盆踊り。

 

実に健全であり、素晴らしいではないか!

 

京都はコンビニの数よりお地蔵さんの数の方が多いと言われる街、

 

無くなりつつあった地域の盆踊りもどんどん復活を遂げている。

 

さすが京都だ。。

 

さて、この夏祭り中は高瀬川に舟を出し、高瀬舟に乗れると言うこれまた大胆な企画、

 

当然今年も乗りました。

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最高やね!!!

 

木屋町と言う色街のど真ん中を流れる高瀬川で、高瀬舟に乗るなんて、いろんな意味でギャップが凄い。

 

夜になればこの高瀬川で灯ろう流しと、全力で夏の終わりを告げる地域行事が毎年行われている、

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飲み屋街、色街、華街で今も昔と変わらず続く行事、

 

続けて行くと言う事は簡単な事では無く、やはり回りの人達の理解が非常に大切であり、それを続けて行く人達のエネルギーも非常に重要であり、地域愛が無ければ確実に無理である。

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そんな事を思うとここ京都は表から見えない部分がたくさんあり、見えないからこそ守られているのかとも思う。

 

 

何代にもわたりそこに住んできた人達がいる、

そこに外から来た人が理想の京都と言う街を作ってしまう。

果たしてそれが良いのか悪いのか、、

 

ずっとそこにあった物はさほど変わる事なくゆっくりとした時間の流れで変化をしていく町。

 

住民や地域の人にとってはそれがもの凄く気持ちが良く住みやすいのかもしれない、、、

 

そこに理想を持って来た人は早いスピードで街を変えてしまう。

 

理想と言うのはもしかしたら勝手なイメージの京都であり、本来の京都らしい姿では無いのかもしれない。

最近そんな事を、ふと思う。

 

そして地域が生み出すレペゼン盆踊り、9月1日には隣のブロック 五条楽園にてついに第1回菊浜盆踊りが開催される。

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https://shimo-higashi-kyoto.mypl.net/event/00000338784/

 

盆オドラーにはたまらない・・・

 

夏の終わりはまだまだ続く。

 


 

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Profile

  • 牧野 広志TRAVELING COFFEE 店主

    1966年生まれ。
    94年渡仏、90年代をパリ ルーアン リヨンで暮らす。
    2002年 帰国後、京都の新しい情報発信空間の提案者として文化と地域に密着中。


    -TRAVELING COFFEE -
    昭和2年築の木屋町 元・立誠小学校 職員室で営業していたTRAVELING COFFEE が耐震補強工事の為に高瀬川沿いに建てられた仮設の立誠図書館内で営業。
    図書館の選書はブックディレクター「BACH」幅允孝氏。
    珈琲はブレンド2種類に加え、シングルオリジンは京都府内の焙煎所を毎月選び焙煎家と話し合い常にオリジナルを4種類程オーダーメイド。