つめは赤い色って決めてる

季節の移り変わりをなんとなーく感じながら、なんとなーく過ごす日々で、目にしたこと、ふと感じたこと。

8.24, 2018

エディター/ライター:松本 昇子
  • essay
  • fashion
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華奢な手に憧れています

わたしは手が大きい。

厳密にいうと、手がゴツい。

指も太いし、手の甲からは、ど太い血管が浮き出てもいる。

これ、たぶん、男の人の手だったらカッコいいやつだったかもしれない、というくらいだ。

 

こんな手になってしまったのはおそらく、小学5年生から高校3年生まで、ずっとバレーボールをやっていたからじゃないかな、と自分では思っている。

アタッカーだったし、ボール、手のひらだけで持てていたから。

スポーツからめっきり離れてしまった今、わたしに残ったのは、大きな手コンプレックスだけである。

 

女の子で、わたしより大きな子に出会ったことないもんね〜。

男の人ですら、あんまりいないかもしれない。

だから、あんまり手を見られたくない。

好きな人なら、なおさら。

「手、でけえな」と思われたくない。

だから、手をつなぎたいけど、つなぎたくない。

なんともジレンマなのである。

 

このコンプレックスを、少しでも解消したい。

そう思い立ったわたしは、ある日、ネイルを塗ることにしてみた。

かわいい女の子は、みんな爪先まできれいにしているから。

おこがましくも、わたしもそうなりたい……なんて思う、乙女心よね。

何色もネイルポリッシュを買っては塗って、「なんか違うな」と思っては塗り直して。

手がゴツいから、淡いペールトーンとか驚くほど似合わないんだな〜。

 

試行錯誤を繰り返して行きついたのは、爪の半分だけ深めの赤い色にするフレンチネイル、だった。

なんとなく落ち着くし、爪がはがれ始めると、忙しくて細かなことに気がまわらなくなってる自分に気付く、気持ちのバロメーターにもなっている気がする。

もうず〜っと同じで変えてないから、今では「まつもの爪はいつもこれだね」と言われるまでになった。

 

このまえ、友だちのこども(2歳)に「しょこちゃんのつめ、(触りながら)かわいいね〜」と言われて、泣いた。

そうなの、かわいいって言ってもらいたかったの!

 

手がでかいのは仕方ない。

変えられないもんね。

だからわたしは、きっとこれからも、コンプレックス解消のため、せっせと爪を塗っていくんだろうと思う。

 

 

SMELLY NEW NAIL POLISH

Profile

  • 松本 昇子エディター/ライター

    愛知県出身。雑誌やカタログ、書籍、WEBサイトなどの編集、執筆、ときどきコピーライティングも手がける。