もこもこ

季節の移り変わりをなんとなーく感じながら、なんとなーく過ごす日々で、目にしたこと、ふと感じたこと。

10.4, 2018

エディター/ライター:松本 昇子
  • essay
  • fashion
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聞こえる手触り

わたしは、擬音で表せられる手触りのものが好きだ。

たぶん、一種のフェチだと思う。

 

高校入学のとき、出席番号のひとつ前に他の中学校から来た女の子がいて、今でもその子に出会った時以上の衝撃はないってくらいに本当にかわいかったんだけど、わたしは特に彼女のまぶたがすごく好きで、よく触らせてもらっていた。

すべっすべでなめらかで、あかちゃんのおしりみたいな感じ。

いま思えば、ひとにまぶたをず〜っと触られるのとか嫌だったと思うけど、彼女はにこにこしながら「変わってるねえ」と言って、そうさせてくれていた。
(彼女のことが好きすぎて、ファーストキッスを奪った記憶もある)

 

「どんな男性がタイプなの?」と聞かれたら、わたしのことを好きでいてくれたらだれでもいい、と適当に答えるんだけど、たぶんひとつ一貫しているのが、パーン!としたひとが好きだってこと。

ガリガリでも太っちょでもマッチョでもなく、ムチッとギュギュッとからだが詰まってて、ぶつかったらパーン!とすこし跳ね返されてしまうようなひとが好きだ。

 

夢のひとつに、猫と暮らすっていうことがあるんだけど(名前はもう決めてます、天「てん」ちゃんです)、できれば長毛がよくて、ふぁさふぁさの毛並みがずっとわたしのからだの近くにあったらいいのにな、と思いながら友だちの家のこを撫でさせてもらっている。

 

ひとの髪の毛を触るのも好きなんだけど、黒髪くせ毛の友だちがいて、わりとしっかりした毛質かと思いきや実はふわんふわんの猫っ毛だったりして、彼はいつか禿げそうでいやだと言っているけれど、いやいやそれがかわいいんじゃん〜と思って、思わずぐっしゃぐしゃに撫でまわしてしまうときがある。

 

キャラクターものは好きじゃないから、部屋にはあまりかわいいものがないんだけど、いくつかあるぬいぐるみはドイツ製の素朴なハンドメイドだったり、くったくたに馴染んだ手触りのものだったりする。

 

だんだんと寒くなって、着るものはあたたかなニットやボアのものが増えるけれど、それらもすべてふんわりもこもこ肌あたりのいいものを選んでいる気がする。

 

そういえば昔、母親に言われたことがある。

「あなたは子供のころからとても好きなタオルケットがあって、ずっとそれにくるまっては四つ端をチュッチュと舐めていたのよ」って。

 

わたしにとって、擬音で表せられるような手触りのものは、いわゆるライナスの毛布みたいなもので、執着とまではいかないまでも、そばにあってほしいなと思うものばかりなのだ。

 

 

 

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Profile

  • 松本 昇子エディター/ライター

    愛知県出身。雑誌やカタログ、書籍、WEBサイトなどの編集、執筆、ときどきコピーライティングも手がける。