パッキングについて思うこと。

非日常に出かけるためのパッキングが、大人になるための準備だと思って以来、その場所にふさわしい自分の洋服や荷物を吟味することが好きになりました。いまでも。

6.29, 2018

エディター/ライター:小澤 匡行
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ファッション誌に携わって18年、いまだ自分で編集担当したことはないけれど『あの人のスーツケースの中身見せてください』的な企画がけっこう好きです。これが『教えてカバンの中身』といった日用品の紹介となると、人の家を覗き見しているような後ろめたい気持ちになるのだけれど、出張やバケーションの旅支度に関しては、背徳感どころか割と前のめりで、節操なく人の愛用品をパクってみたりする。もちろん紹介している人にもよるのだけれど。思えばガジェットやコスメ、アンダーウェアなどの知識は、旅支度から得たものが多い気がしています。

 

パッキングという作業が好きだけど、得意ではない。

 

好きな理由は、それが僕にとって、日常との決別作業だから。

 

それが海でも山でも、国内出張でも海外旅行でも何でもいいのだけれど、昔から大人になることと移動距離は比例するものだと思っていました。つまり日常から離れることを経験することが、大人への近道だとずっと思っていた節があります。だから遠く(自分にとっては非日常を意味する)に行き慣れている人へのリスペクトは常にあったし、そのために厳選した必要なものをスーツケースに詰めこんで、限られた日程で賢く快適に使いこなすことに、成長を感じられる気がして楽しかった。抗菌性のあるメリノウールの下着とか、速乾性に優れたTシャツとか、衣服に匂いが残らない消臭スプレーとか、ノイズキャンセリングフォン。とにかく不快を感じないために自分の荷物を編集する作業が楽しかった。

 

とはいえ、日常使っているものを吟味して非日常に持ち込むプロセスが、最近苦手になっています。例えば前述したメリノウールも、ここぞの雨のシェルジャケットも、歩きやすいスニーカーも、いろいろ所有しすぎてコーディネイトを考えてしまったり、何を基準に選べば良いかわからなくなっている。モノに溢れたゆえのストレスか。そうでもないかな。多分、誰と会うのか、何の仕事かなど、社会性を考えた大人になりきってしまい、パッキングの成長曲線が下がっているのかもしれません。家族旅行の準備でさえも「荷造りが遅い」と言われる始末。迷う自分がスタイリッシュじゃないな、と退化現象をひしひしと感じていた次第です。

そんなことを感じていた矢先にこの「URパック」について教えてもらいました。

トップス、ショーツ、バッグの3点を、フェスと海、そして旅に適したセットである。

 

ああ、これなら迷わないな、と。洋服をユニフォーム化するのは嫌いじゃないし、カラーリングも程よい都会感で統一されている。何よりすべてにその場を快適にする工夫がある。既にパッキングされたものをパッキングするのがとてもスムーズで、現代的なアイデアだと感じました。

 

たくさんのモノを所有して試すことで、理想を探してく作業は、ミニマリストを目指しているのかよくわからない。結局、情報が入ってくる限り、いつまでたってもベストが見つからないという、本末転倒を繰り返すだけなので。そんなとき、こういった「URパック」をズバッと決め込んで買える潔さがあれば、非日常の世界へ向かうパッキングもまた楽しいのかな、と思ったりしています。

▼ URパックはこちら

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Profile

  • 小澤 匡行エディター/ライター

    千葉県出身。大学在学中に1年強のアメリカ留学を経て、ストリート誌「Boon」にてライター活動を開始。現在も雑誌やカタログの編集・ライティングを手がける。著書に「東京スニーカー史」(立東社)、日本監修版「SNEAKERS」(スペースシャワーネットワーク)がある。