リノベをする。 と、豊かになる。素材選びにこだわる仲間が集まるリノベ部屋

自分好みの賃貸物件が見つからないなら、リノベーションをすればいいじゃない。ということで、中古マンションをリノベーションして、自分らしい暮らしを楽しむオーナーさんへ取材を敢行する本シリーズ。今回は”人が集まる家”というコンセプトで作られた松永さん宅にお邪魔してきました。

7.18, 2019

ライフスタイルメディア:DIYer(s)
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暮らしと仕事。2つを叶える人の集まる開放的空間。

 

我々が訪れたのは、東京都世田谷区の中でも人気のエリア・学芸大学。オーナーの松永さん夫妻はそろって広告業界で勤める傍ら、8年前に”うつわと生活雑貨”のECサイト「threetone」をスタート。こちらのリノベーションでは、そんなお2人のライフスタイルに合わせて、住居と事務所とショールームという3つの機能を備えたものとなっているのが特徴です。人気エリアだけに理想の物件を見つけるのも困難だったそうですが、最終的には「リビングが横に広くスクエア型だったところが気に入った」という2LDKの中古マンションを購入。リノベーションではこの造りを生かしつつ、”人が集まる家”というコンセプト通りの温かくクリーンな空間が完成しました。

 

http://three-tone.com/

来客を出迎える玄関兼ギャラリースペースは、白・ウッド・コンクリで明るくクリーンに

 

玄関の扉を開き、まず1番に間に入ってくるのが玄関からそのまま続くギャラリースペース。ビフォアー(写真下 右&左)と比べていただければ、窓から入る自然光が白壁に反射し、全体を明るく開放的な雰囲気へと導いているのが一目瞭然。ご主人はインスタグラムやピンタレストなどを活用して、デザイナーとビジュアルイメージの共有を徹底したそうです。「”格好良く”とか”雰囲気良く”などの抽象的な言葉で伝えるのではなく、ちゃんとビジュアルを用意することで、イメージの齟齬がなくスムーズに進みました」。

こちらビフォアーの間取り図

そしてアフターの間取り図

基本的に大きなレイアウト変更はせず、玄関を入ってすぐ正面にあった洋室1をつぶして、玄関兼ギャラリースペースを形成。さら縦長型だった洋室2とリビング・ダイニングを接続。こうして寝室を中心に廊下をグルリと繋げて2LDKから1LDK+ギャラリーへ。個室を少なくし、風通しが良く回遊性の高い設計がポイントとなっています。

では、ここからさらに各部を見ていきましょう。

玄関を入ってすぐにあるギャラリースペースには、松永さん夫妻が日本国内で買い付けてきた大小・形も様々な”器”を陳列。棚の高さが自由に調節可能なため、これから商品数が増えていっても容易に対応できるとのこと。

前述したギャラリースペースに繋がる土間部分はコンクリート。あえてキレイに仕上げすぎず、風合いを残しているため温もりを感じます。玄関としての面積も拡張されているので、来客者が多くても問題ありません。

土間のコンクリートと白いクロスが貼られた壁、さらにフローリング材を組み合わせた自然な雰囲気が来客を出迎えます。予算を抑えながらも、素材の質感や色の組み合わせによって、居心地の良い雰囲気になったのは、デザイナーの手腕といえるでしょう。

廊下部分とリビング・ダイニングを仕切っていたドアを外した上で、左右の部屋に繋がるドアを引き戸へと変更。これのおかげで、凹凸が少なくリビングから風と光が抜けるスッキリした導線が確保できました。

リビングへと向かう右側の壁向こうには寝室が。廊下と仕切る壁の天井部分に空間を作ることで収納キャパシティを拡張。完全な個室ではなく部屋全体が繋がっているような造りなので、風通しの面でも良好です。

キッチンからお風呂までの移動もワンアクション。合理的な家事動線で奥様ラクチン。

リノベーションによって、隣接するキッチンと洗面所が引き戸1つで区切られている松永邸。洗濯機を洗面台の向かいに配置したことで、タオルなどの洗い物が出た場合も、すぐに洗濯機に入れられるので実に合理的です。

 

スペースが限られるマンション生活の中で、最も重要なのがキッチンや洗面所、トイレなど水周りのレイアウトです。松永さん宅ではキッチンの場所を移動させて余裕ができた分、お風呂と洗面所の占有面積を拡張。さらに、キッチンと洗面所を隔てる壁に引き戸を付けて、ダイニングを経由せず水回りをワンアクションで行き来できるようになりました。図面だけではイメージしづらい家事動線ですが、ご主人は「リノベる。公式アプリ」のチャットトーク機能を利用して、頻繁にデザイナーと意見交換できたので安心だったそう。

洗面台の壁一面に貼られた、小ぶりな白のタイルにも注目です。水ハネなどをした場合も掃除が楽というメリットがあると同時に、クリーンな雰囲気作りにも一役買っています。

トイレの床部分のタイルには、汚れや濡れに強いものを。リノベする際には見た目はもちろんですが、日々の生活におけるお手入れのイージーさも重要なポイントです。

雰囲気の良い木目が浮かぶランバー材をトイレの扉に。雰囲気がありながらも、素材としてはリーズナブルというのが嬉しい。またドアノブ部分のアイアンとの組み合わせは松永さんが扱う陶器にも通ずるモダンさ。

家の中心にあるのはダイニング。ゲストと共に食卓を囲んで過ごす楽しいひと時。

窓に近い位置に移動させたことで、開放的になったキッチンスペース。その中心に置かれたダイニングテーブルはインテリアの中でも特にこだわった部分。20人が一度に囲めるビッグサイズで汎用性も高く、友人を招いて行われるホームパーティーでは大活躍。また、年1回開催される陶器市の際に、器を雰囲気良くディスプレイする什器に早変わり。

元々の間取りでは、リビング・ダイニング部分の占有面積を大きくとっていましたが、”人がたくさん集まる家”というリクエストを叶えるべく、キッチンを移動させて、家事をしながらも、ゲストと一緒の時間を過ごしやすいようにリノベーション。おもてなし好きの旦那さまとお料理が得意な奥様、そんなお2人を慕って訪れたゲストとよくホームパーティーを開催したりも。明るく使い勝手の良いキッチン・ダイニングからは「いい器を使うと家で料理が作りたくなるし、そうして家で食事をすることによって家族の会話が増え、家族の食卓を明るくするお手伝いができるのでは」というご夫妻の想いが、伝わってくるようです。

リノベーション物件では巧みにダクトレールを使ったお宅が散見されますが、松永さん宅もまた同様。定期的に開催される陶器市では、このペンダントライトとレールライトの組み合わせたライティングが活躍してくれます。

キッチンの頭上に備え付けられた棚もアイアンとウッドのコンビ。トビラを付けた箱型にはせず、天板とフレームだけの”見せる収納”にすることで、予算を抑えつつ器をディスプレイする什器としての役割も担っています。

お客さんの来訪時にも活躍するダイニングチェアはデザイン違いで2種をチョイス。ともに柔らかなカーブを描くデザインが、ウッドの持つ温かみをことさら際立たせています。

どうしてもプロダクト感が強くなりがちなアイアンも、ウッドと組み合わせることで表情が少し和らぎます。ほんのり感じる和の匂いに落ち着くのは、やはり日本人だからでしょうか。

天井から釣り下がったライトのカバーも陶器というから実にオシャレ。シックな風合いで無骨さを漂わせながら、横に並んだドライフラワーとも自然に馴染んでいて、お二人のセンスの良さが滲み出ています。

住居でありながら、事務所やギャラリーとしての機能も持ち合わせているため、お部屋の随所にディスプレイされている器類。こなれた質感のウッドと陶器のマッチングが素敵ですね。

部屋いっぱいに差し込む光と家中を通り抜ける風。心地良い生活はココから生まれる。

こちらはダイニングから見たリビングの様子。13階に位置しているため日の入りも気持ちよく、天気が良い日は窓から富士山が見えることも。ゲストが大勢集まった時にも、 息苦しさを感じないようにインテリアはスッキリ。眺望もこの物件を選んだ理由の一つだそう。

 

元々は横長だったダイニングもリノベーションでスクエア型に。「僕らのサイトのカスタマーさんを呼んで、イベントができるスペースが欲しかったのも、リノベーションに踏み切った理由。なので、こうして自由にレイアウトが変えられて使い勝手が良くなったのは嬉しいですね」と旦那さま。眺望の良さを生かした明るさと広々とした雰囲気は、訪れたゲストさんにも好評。なんでも足し算するのではなく、”自分たちに本当に必要なのは何なのか”を考えて引き算することで、この居心地の良さが生まれているのです。

松永さん宅の特徴として、リビングに置かれた家電類と家具類の少なさが挙げられます。もちろんゲストが大勢訪れても邪魔にならないようにという配慮もありますが、背の高い家電や家具がないことで、空間が広く感じられるという効果も。

前述したように回遊性の高い造りが松永さん宅のポイント。ギャラリーとリビングを繋ぐ廊下脇の壁には、ビーチテイストのイラストとウクレレが。窓から射し込む眩しいほどの自然光と吹き込む風により、リビングにも心地良い時間が流れます。

建物の素材を生かしたリノベーションで、リノベ費用削減&ナチュラルな雰囲気に。

 

このように各所を見て回ると、松永さん宅のキーワードが”心地良さ”だと気付かされます。では、どこに”心地良さ”を感じるのか? もちろん回遊性の高さに起因する日当たりや風通しの良さもありますが、そのベースは建物の素材を生かしたリノベーション。例えばコンクリートの壁も、あえて駆体に入った目地のラインや風合いを残すことでナチュラル感が生まれ、全体のリラックスした雰囲気やご夫妻が選び抜いた器との絶妙なマッチングにも繋がっています。さらには、予算も抑えることができて一石二鳥。こういった住む人のことを考えたリノベーションこそが、リノベる。の真髄なのです。

十人十色のリクエストに対して、想像の上をいく”理想通り”を提供する

2017年の秋に物件を購入し、翌年1月には施工開始。構造を大きくイジらなかったこともあり、 約3ヶ月後の2018年春に竣工と工期は実にコンパクト。とはいえ「解体中にアスベストを含む廃材が出てしまい、その処理は大変でした」というアクシデントもあったそうですが、それでも全体の予算的には新築物件を買うよりも、ずいぶんリーズナブルに抑えられたそう。また工事中は、ランニングがてら毎朝現場に寄って進捗状況を確認していたため「来るたびにイメージ通りのものが出来上がっていくので、完成を待つ時間もとても楽しかった」のだとか。

 

たまたま周囲にリノベる。でのリノベーション経験者が多く、その誰もが満足していたので、安心して任せられたという松永さん夫妻。「こうしてお客さんと直接触れ合えるようになったのも大きいですし、この空間を訪れた人と人を繋げることができるようになったというのが、なによりの収穫だったんじゃないかなって思います」。家に何を求めるかは十人十色。自分の理想通りの部屋が見つからない! とお嘆きの方は一度、リノベる。を訪ねてみてはいかがでしょうか?

 

SPECIAL THANKS
リノベる。
https://www.renoveru.jp/

 


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