季節の台所仕事 Vol.6

八月のお台所①シシトウのごま油焼き

つくること、食べることを通して感じる季節の恵み。忙しい日々の中で心を豊かにしてくれる季節の台所仕事はじめてみませんか。ビールにぴったりのシシトウ焼き。

8.10, 2018

FOOD DIRECTOR / sommelier (wine & olive oil) / organic concierge:MIHO KAWAKAMI.
  • food&liquor
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7月22日-8月6日ころ

今年は大変な猛暑でしたね。

ところが暦の上での秋「初秋」になった途端、関東は台風の襲来を受けて肌寒い天気、かと思えば、また夏のような暑さが戻ってきたりと、例年になく気温差が激しい季節を迎えています。

しばらくは上がったり下がったりが続くようですが、お盆を超えれば暑さもひと段落するでしょう。

 

少しずつお店に並び始めた秋の「はしり」の食材に負けじと、夏の食材もまだまだ元気いっぱい。トマト、トウモロコシ、スイカにアンズなど抗酸化力が強かったり夏バテ効果のある栄養素を多く含む夏野菜や果物は、日差しが強いうちは意識して食べ続けたいところです。

 

今日ご紹介するのはシシトウのごま油焼き。

暑くて料理をするのが面倒な時でもサッとつくれて、しかもそのまま食べても(ビールがよく合います)、そうめんやカレーのお供にしても、朝ごはんのお味噌汁に入れてもいいという万能なひと品。シシトウはビタミンCとカロテンが豊富な美肌食材。しかもエネルギー代謝に関わるビタミンB6も多めなため炭水化物や糖質多めの食事に添えるのは理にかなっています。

旬は7-9月と比較的長い間出回りますが、秋を過ぎると一年先まで食べられないので今のうちに思う存分楽しみましょう。

<八月のお台所①シシトウのごま油焼き>

Recipe

 

シシトウは、洗って水気を切ります。多めの油で焼くので、水気が残っているとはねることも。「火傷(アチッという程度だけど)が怖い」という方はキッチンペーパーでふきとり、さらにシシトウの爆発防止のために楊枝で1-2箇所穴を空けておきましょう。

 

フライパンに多めの油(シシトウ1袋に対して油を大さじ1-2)入れて中火で熱し、シシトウを入れます。

時折フライパンをゆすり、箸で転がしながら、ジワジワ焼きます。いい焼き色が着くまでしっかり目に焼くのが美味しさのポイントです。

 

焼きあがったら塩を振るか、おかかをたっぷりのせて醤油をまわしかけていただきます。

時々辛いのに当たるのも、シシトウならでは。形のゴツゴツしたものやちょっと黒っぽいものは辛いことが多いようですよ。

 

ちなみに。

スペインの気軽な飲み屋さんではかなりの確率で「ピミエントスパドロン(pimiento de Padron)に出会います。「パドロン地方のピーマン」という意味で、日本のシシトウとそっくり。こちらはオリーブオイルで揚げて、粒の大きい塩がまぶしてあります。合わせるのはビールか辛口の白ワイン。スペインの人も大好きな夏の味覚です。

Profile

  • 川上 美穂FOOD DIRECTOR / sommelier (wine & olive oil) / organic concierge

    料理家、フードディレクター、ソムリエ。国内外のレストランでの経験を経て、独立。食のスペシャリストとして書籍・雑誌、企業webなどメディアを中心に活動。イタリアンと和食をベースにしたシンプルでストーリーのあるレシピとスタイリングに定評がある。近年は、レストランプロデュースや商品開発アドバイザーなど、多彩な経験と知識をもとに活動の場を広げている。

    2014年、目黒区東山にプライベート・レストラン「quinto」をオープン。2015Louis Vuitton city guide TOKYO版掲載など注目を集めると共に、同名で食を中心としたライフスタイルブランドをスタートしている。