ハリスツイードを着るということ

美しき伝統は、美しく着こなしたい

11.13, 2018

Columnist:Aya Matsuo
  • fashion
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歴史や風土に根付いて生まれたものは、永遠に美しい。

スコットランドの北西に位置する、アウターヘブリディーズ諸島で、昔ながらの手織りで織られているツイードもその美しいもののひとつである。

 

とはいえ最近は猫も杓子もハリスツイード流行りだ。洋服だけでなく小物、しかもバッグのポケットのみに使用するなど「それはツイードの必要があるのか?」と疑問を呈してしまうようなものを見かけることもある。

 

ハリスツイード協会も「50%以上使用」ルールなど厳格な規定を打ち出してはいるが、それが完璧に浸透するまではもう少々時間はかかるのかもしれない。

 

だからこそこれから手に入れるハリスツイードは、ルールに基づいた愛あるものでありたい。

 

もともと漁師たちの防寒具として採用されていた生地なので、防寒や耐久性、そして彼らが愛する素朴な風合いが何よりも魅力的だ。だから18世紀から愛されてきたこの生地には、仕立ての良い服が最もよく似合うと思う。

 

例えばオーセンティックなジャケットやベスト、長く愛用できるバルマカンコート。

どれもハリスツイードの良さを最大限に生かしたトラディショナルな1枚だ。

ハリスツイードを着こなすということは、歴史が生んだ美しいものを着込むということ。

背筋を伸ばして、街を歩こう。

 

 

Harris Tweed for URBAN RESEARCH 2018 A/W

Profile

  • 松尾 彩Columnist

    フリーランスのエディターとしてファッションからアウトドアまで幅広い雑誌・ムック・カタログなどで活動。現在はコラムニストとして主に旅紀行を執筆。また猫についてゆるく語る「ネコテキ」を小学館「しごとなでしこ」にて連載中。