<冬の贈り物>には、ストーリーをのせて

贈って嬉しい、もらって嬉しい。冬のあたたまる贈り物

11.16, 2018

Columnist:Aya Matsuo
  • lifestyle
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普段はちらりとめくって放置するようなギフトカタログや、さっとスクロールするだけのギフトサイトのチェックが、この時期には何よりも楽しい<読書>タイムになる。

 

だって冬は贈り物が飛び交うシーズンだ。

クリスマスにお歳暮、年末年始のご挨拶の手土産などなど「1年、お世話になった愛する人たち」の笑顔が欲しくて何を贈ろうかあれこれ考える。

 

例えばいつもならさっと眺めて良さそうならさっさと買うようなジャムの詰め合わせでも、この時期は内容物はもちろんカタログやサイトに載っている小さなカットにも注目してしまう。

「ああ、このジャムには隠し味でジンジャーが入っているのか。パンだけじゃなくて肉の付け合せソースにも使えそうだなあ」。「あまおうのジャムか。酸味の強いイチゴは苦手なんだけどこれはやっぱりイチゴ自体も甘いのかな」「この写真に載ってるアイスクリームにジャムかけたの、うまそうだ」

なんてね。

 

気がつけばいろんな妄想が膨らむ。

 

「パスタなんかのレトルトセットって結局いつか作ろうと思ってそのままにしがちなんだよね。あ、でもこれ生パスタか。それならずぼらなあいつでもすぐ食べてくれそうだ。スープもセットにしたら良さそうだなあ」

 

贈り物とは本来、その品物が持つパワーや込められた物語(想い)を、贈りたい人のライフスタイルや性格、趣味などにはめていく作業だと思う。だけど普段は忙しくてそこまでマッチングさせる時間もないし、カタログやサイトの写真をさっと見ただけではなかなか思いつかない。

でも本気で<読書>するつもりで読み始めるとなかなかはまってしまうのだ。

 

 

カタログなどでアタリをつけたら、今度は実際にお店に足を運ぶのも楽しい。

いくつかを選んで詰め合わせてくれるサービスがあるところなんかは、さらに店頭でウンウン悩む。

 

「ジャムとコーヒーのセットにする予定だったけど…うーんでもセットで贈ってもらうなら紅茶の方がいいかなあ。ラベルも可愛いし」「あいつのうちは子供が二人いるから同じものが二つ入っていた方が喧嘩にならないかな。でもうちだと違う味の方が選べた方が嬉しかったりするよなあ」

 

お店だと実際に手にそのフォルムや重量感を感じることができるのもいい。

「この瓶、子供でも持ちやすそうだ」「この大きさだと結構台所で邪魔になるから、もらうならこっちの中瓶がいいかなあ」

 

だれかに贈るはずなのに、気がつけばたいてい「自分ならこういうのが欲しい」になってしまうが

それはそれでいいんだと思う。

 

こうやって相手のことを考えるうちに、自分を含めたいろんなストーリーが浮かんでくる。

それを形にすると、きっと素敵な「冬の贈り物」が完成する。

 

 

 

だから<冬の贈り物>にはストーリーをのせて

 

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Profile

  • 松尾 彩Columnist

    フリーランスのエディターとしてファッションからアウトドアまで幅広い雑誌・ムック・カタログなどで活動。現在はコラムニストとして主に旅紀行を執筆。また猫についてゆるく語る「ネコテキ」を小学館「しごとなでしこ」にて連載中。