2018.09
特集 ハッとしてグッドな田原市!

田原市の宝物を探そう(前編)

旅の醍醐味は、その土地でしか出会えない宝物を探すこと。風景や歴史、食べ物、そして人々。小さくても大きくても、形があったりなかったりしてもそれは「旅の思い出」として、巡り巡って自分の宝物の一つになるはずです。

9.19, 2018

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ずしんずしん。ある日、ダイダラボッチは渥美半島を歩いていました。

 

うーん。ふと、両方の肩に乗せていた山がなんだか重いなあと思います。

 

よいしょ。ダイダラボッチは両肩に乗っていた山をおろしてしまいました。

 

そうしてその山は、姫島と笠山になりましたとさ。

ジブリ映画「もののけ姫」で一躍有名になったダイダラボッチ(デイダラボッチ)。言わずもがな「巨人」の伝説ですが、日本各地にその言い伝えがあります。
富士山を運ぶほどの大男で、その足跡は水たまりになるし、涙を流せば湖になるダイダラボッチ。まさに古の進撃の巨人です。

 

1話でお話を聞いたサーフィン準備室の松井さんに田原の昔話をせがんだところ、田原市に伝わるそんなダイダラボッチ伝説を教えてくれました。

「姫島も、笠山も、なぜその場所にそんな山ができたんだろう? というところにあるんです。だからそんな伝説ができたのかもしれませんね」

 

ダイダラボッチの伝説があるところは、山や湖など自然豊かな場所が多く、古から人々の自然への畏怖と好奇心が合わさって様々な伝説が生まれたのかもしれません。

 

ちなみに田原市では縄文時代後期の遺跡、吉胡貝塚が発掘されました。つまりは約2500〜3000年前から人々がここで豊かな暮らしをしていた証拠でもあります。

田原市の宝物をおすそ分けしてもらう

そんな縄文時代から人々が生活してきた田原市には、今まで紹介したもの以外にも「宝物」がたくさんあります。

 

例えば…。
海に落ちる美しい夕日、
日本の灯台50選にも選ばれた伊良湖岬灯台からの眺め、
日が落ちた頃、美しい花を育てるビニールハウスから漏れる光、
四季折々の道に咲く花。

 

田原に訪れないと見つからない、小さな宝物ですがだからこそ訪れる価値があるものばかりです。

ちなみに田原市にはリゾートホテルから老舗旅館まで宿泊施設もたくさんありますが、大自然をもっと満喫したい人にはキャンプ場もあります。

海鳴jamboree

キャンプ場のある田原市谷ノ口公園 表浜ほうべの森ではキャンプ、バーベキューが楽しめます。

色々なイベントも行われ、9月29日には海鳴jamboreeというアウトドアフェスも開催されるとか(今年はドラム缶風呂が5基設置されるそう!)。アウトドアを満喫しながら音楽を楽しめるフェスになるそうですよ。

遅めの夏休みを取る方は是非、サーフィンとフェスを楽しんでみてください。

ちなみにこの公園は、地域の頑張りを行政が応援するモデルケースで誕生したそう。
住民が中心となって産直やイベントなどを行なっています。またウミガメの保護や砂浜を守る活動なども(谷ノ口海岸はアカウミガメの産卵地)しているそうです。

 

サーフィンに関してもそうですが、地元の人たちが地元の自然を守るために活動し、それがエリアの活性化や、観光客誘致にもつながっています。

田原市には宝物がたくさんありますが、こういった地域の人の活動や、努力があってこそピカピカと光っているんだなあと感じます。

 

地元の皆さんが大切に磨いた宝物ですから、他県から訪れる私たちはその宝物を「おすそ分け」してもらう気持ちで大切にしたいと思います。

田原市のうまいもんリスト!

美味しいものリストということでキャべゾウにも再登場してもらいました。※キャベツは美味しいですが、もちろんキャべゾウは食べられません。

さて、世界大会でもあるISAワールドサーフィンゲームスが行われることもあり、また縁あってこちらの記事をご覧の方も「ちょっと田原市行ってみようかな」とうずうずしてきたのではないでしょうか。

観光や遊びはもちろん、田原市には美味しいものもたくさんあります。名物料理ももちろんありますが、そもそもの食材がとても美味しいんです。

今回は食いしん坊の多いURBAN TUBE的に“絶対食べてみて”欲しい美味しいものリストを作ってみました。旅の参考にしてみてください。

ちなみに道の駅「田原めっくんはうす」では地元の野菜や果物を販売しているそう。田原の野菜が気に入ったら覗いてみてください。

 

 

□魚介類

三河湾、太平洋、伊勢湾に囲まれた渥美半島ですから1年を通して豊富な魚介類が味わえます。鯵、クロダイ、タチウオ、車海老、タコなど年間で100種類以上水揚げされるとか。物流システムが整い日本中のものが流通する現代ですが、やはり獲れたて新鮮なものにはかないません。

 

□釜揚げしらす
水揚げされたばかりのマイワシやカタクチイワシの稚魚を塩茹でたもの。渥美半島のしらすはミネラルが豊富な海流で育っているので、他にはないふっくら食感と旨味とやわらかさが味わえます。朝獲れのものはしらすだけ口いっぱい頬張りたいほど美味しかったです。

 

□大アサリ
「日本一の貝の半島」と呼ばれる渥美半島。三河湾の豊富なミネラルのおかげで貝類の種類も豊富。中でも大アサリという大きさ10センチほどの貝は食べ応えも旨味もすごいです! 網焼き、フライ、天ぷらなど料理の幅も広い食材です。

 

□トンテキ
田原にはブランドポークがたくさんあります。市内のレストランではそれをトンテキで出すお店が多かったです。ボリュームのある美味しいトンテキは、サーフィンなど運動した後に食べるとまさに身にしみました。完全無農薬で豚を育てている方もお会いしたので、それは次回お伝えしたいと思います。

 

□ブランド牛
豚もそうですが、田原ではあつみ牛、田原牛といった安全・安心に育てたブランド牛を育成しています。URBAN TUBEスタッフの一人が市内の焼肉屋さんに行ったそうですが、「新鮮だし価格も手ごろだし、何より肉の味がじわっと口に広がって…」と力説していましたよ。私は食べ損ねたのでちょっと…いやだいぶ悔しいです。

 

□メロン・スイカ・いちご
果物の名産地でもある田原市。特にマスクメロンは愛知県内の出荷量1位を誇ります。甘さはもちろん、ジューシーさも格別。以前お伝えしたように、このあたりの食べ方は“半分に切ってスプーンで丸かじり”。スプーンで大きく削ったメロンを口いっぱいに頬張ると、メロン汁が溢れて幸せな気持ちになれます。ぜひチャレンジしてください。冬はイチゴ狩りも楽しめるとか。

 

□キャベツ
冬春キャベツ出荷量1位を誇るキャベツ。冬キャベツはどっしりしていて煮込み料理にぴったり。準備室松井さんが教えてくださったように、お好み焼きに入れるのもおすすめ!

 

□トマト
渥美半島ではミニサイズから大玉までトマトの種類がとても豊富です。地元ブランドのトマトソースなど加工品もたくさんあるので見かけたら是非ゲットしてみてください。

 

□海苔
渥美半島のミネラル豊富な海の海苔は、海苔ファンも唸る逸品です。板海苔だけでなく、アオサも有名。

 

もちろんまだまだあるのですが今回は手に入りやすい、食べる機会の多いもの中心にご紹介しました。

ちなみに渥美半島では「どんぶり街道」と称して、市内のお店で様々な丼もの料理を堪能できます。大アサリ天丼、しらす丼、ブランドポークを使った生姜焼き、カツ丼、海鮮丼…。書いているだけでヨダレが止まりませんが、どんぶりでさっと手軽に地元の食材を味わえるっていうのもいいですよね。

  • 01

    01.しらす漁の風景。

  • 02

    02.大アサリはハマグリみたいなビッグサイズです。

  • 03

    03.高級マスクメロンも地元で買えばお手頃価格。ぜひ誰かと半分こして贅沢に食べてみてくださいね。(「たはらごよみ」より@tulip_fumiさんの写真をお借りました)

  • 04

    04.キャベゾウ…じゃなくどっしりみっしりが特徴のキャベツ。

  • 05

    05.ボリューミーなトンテキ。照り焼きや味噌味など味の種類もいろいろありました。

01.しらす漁の風景。 02.大アサリはハマグリみたいなビッグサイズです。 03.高級マスクメロンも地元で買えばお手頃価格。ぜひ誰かと半分こして贅沢に食べてみてくださいね。(「たはらごよみ」より@tulip_fumiさんの写真をお借りました) 04.キャベゾウ…じゃなくどっしりみっしりが特徴のキャベツ。 05.ボリューミーなトンテキ。照り焼きや味噌味など味の種類もいろいろありました。

知れば知るほどハッとしてグッドな田原市!

1話で「ハワイみたいな楽園」としましたが、実際に自然・食・海というハワイにも負けない宝物がある田原市です。ぜひそのキラキラとした宝石たちに出会いに来てくださいね。

 

最終回は田原で美味しく、安全な食を生み出す人たちをご紹介します。
宝物の作り手に会えたことで、さらに田原の魅力が深まりました!

Profile

  • 松尾 彩Columnist

    フリーランスのエディターとしてファッションからアウトドアまで幅広い雑誌・ムック・カタログなどで活動。現在はコラムニストとして主に旅紀行を執筆。また猫についてゆるく語る「ネコテキ」を小学館「しごとなでしこ」にて連載中。夫婦料理ユニット「サイトウのゴハン」レシピ担当。

  • 木村 巧Photographer

    1993年茨城県生まれ。在学中より、写真家青山裕企氏に師事。大学卒業と同時に独立。雑誌・書籍・テレビなど幅広いメディアでライブ写真が掲載される。グループ展やTOKYO ART BOOK FAIRなどで作品を発表している。春からURT編集部へ。