2019.08
特集 循環するチューリッヒ

FREITAGとチューリッヒを巡る旅 #2 秘密の裏側

その人気のほどはヨーロッパはもちろん、今やアジアまで波及し、世界中にファンをもつフライターグ。なぜそこまでファンを熱狂させるのか。その背景を取材しに、FREITAG本社に潜入取材しました。

8.14, 2019

  • art&culture
  • fashion
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皆さんはFREITAGというバッグブランドに関して、どういったイメージをお持ちだろう。

 

僕自身は恥ずかしながら、ヨーロッパ国内を走り回っていたトラックの幌を使い、これまた自転車のタイヤチューブや、車のシートベルトを要所要所に使ったエコ的なバッグブランドであって、同じ柄のものはほとんど存在しないというアソートのバッグブランドだと認識していました。

 

今説明した内容が、それほど間違った認識ではないと思った方もいるかもしれません。
でもそれはあくまで表層的で、今回初めてFREITAG工場内に潜入し、取材することで、もっともっと奥深く真剣に地球環境を考え、SDGsの観点でも先進的な世界でも稀に見る“Individual”なブランドだと再認識できました。

今回、FREITAG工場内をアテンドしてくれたFREITAGセールス担当のオリバー。
とっても気の良い好青年でジェラートが大好き?で、アテンドしてくれた2日間は必すチューリッヒ内でも有名なジェラート屋さんに案内してくれてアイスブレイクタイムを作ってくれた。まぁそのくらい暑くて過酷な取材旅でもあったんですよね。。

話が逸れましたが

まずここがFREITAGのメイン素材であるトラックの幌の集積場。
汚れもそのままに工場に届きストックされていきます。
ここに随時ストックされ、ここから一本ずつまずは解体されます。

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そこからその日にカットするべき幌をピックアップし、まずはバッグとして再利用できない箇所をカットしていきます。
車体と幌をつなぐロープ、それを通す幌の穴(金具)や幌に貼られているテープは全てカットしたり、剥いだりして除去。

 

さらに除去した箇所はそれぞれのダストコーナに投げ入れて、地下フロアのあるダストボックスに集められる。
金属が付属した箇所はダストボックスいっぱいになるとプレス機で圧縮して固められて、お金を払って専門業者に引き取ってもらいさらに再利用に使われるそう。

次のステップがカットした幌の洗浄。
洗浄するのに使う水も再利用している。
工場の地下に貯水庫があり、そこに雨水をためている。

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水である程度汚れが落ちたら、FREITAG専用の洗浄機(最近3つに増えたそう)に洗剤を入れてさらに綺麗に。大きな洗濯機を想像してほしい。
なんと洗剤もヨーロッパのメーカーとFREITAG専用洗剤を共同開発。最低限のバグクテリアを除去できるくらいの洗浄力にこだわっており、それは水質汚染なども考慮しているためだ。

次に幌を吊るして、乾かす作業に。
そこは蒸し風呂みたいに暑いが、そこで流される温風はFREITAG本社付近で排出されている熱を集めており、それを活用している。

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そしてようやくバッグとして使える素材になり、柄がわかるように写真を撮って貼り保管。

次にようやくカットに入る。ここを担うカッターをFREITAGではリスペクトを込めてデザイナーと呼んでいる。

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実はここで筆者は特別にカットを経験させてもらった。
FREITAGには当然決まったバッグの型があるので、それになぞってカットするのだが、もともとあった幌のデザインをどのようにカットするか次第で、魅力的なバッグに生まれ変わりもすると再認識。デザイナーと呼ぶにふさわしいくらいいざ自分でやると悩むし難しい重要な箇所。

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型通りにカットした素材は、ドイツに送られ、そこで縫製される。製造工程の中で、この縫製のみドイツにて行なっている。
というのもまぁチューリッヒは物価が高いため、人件費を考慮してそうしているそうだ。余談だが我々取材クルーも滞在期間ずっと物価の高さに慄いていた。
大体東京の物価の3倍と想像してもらえれば。。

話を戻すと
縫製されたバッグがFREITAG本社に戻ってきたら今度はバッグの撮影に。

 

360度撮影ができるスタジオも設置されており、なんとそこを一人で担当している。
ポイントはバッグが綺麗に見えるように角を立たせ、バッグの中も膨らんで見えるように詰め物(業界で言うところのあんこ)をしっかり入れること。

 

その次にタグ用の商品撮影が。柄がはっきりわかるように。

 

それら撮影が終わると、今度は世界各地のリテーラーに送る配送箇所にバッグのモデルことに仕分けされ、保存される。

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最後にここが、FREITAGの修理する場所。
世界中から送られてくるFREITAGの修理を一手に担っており、ここがFREITAGの理念を示す重要な箇所だともアテンドしてくれたオリバーが力説してくれた。

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潜入取材して思ったことは、FREITAGは単なるリサイクルバッグではなく、製造から生産、縫製、修理に至る細部までサスティナブルを体現している世界でも稀に見るインディビジュアルバッグブランドだということを再認識できました。

次回は本場チューリッヒで撮影したフライターグ愛用者のスナップ特集です!

FREITAG取引先の世界中のバイヤーがチューリッヒ本社に一堂に会す、FREITAG ECONIC FORUM(FEF)に潜入!各国バイヤー陣や地元の愛用者をスナップしました!

Profile

  • URBAN TUBE編集部

    アーバンリサーチ内に存在する精鋭の編集部隊。と言っても人数が少ないだけ?かもしれませんが。チームコンセプトは、「自慢の商品をなるべく面白く興味深くお届けし隊」DEATH。気長に、そして末長くお付き合いのほど宜しくどうぞ。

  • 木村 巧Photographer

    1993年茨城県生まれ。在学中より、写真家青山裕企氏に師事。春からURT編集部へ。

Information

  • FREITAG Office / Factory NOERD

    Binzmühlestrasse 170b, 8050 Zürich, スイス